江南市のプライベート鍼灸サロン
治療室のぞみ
上田でございます。
最近エネルギーの事ばかり書いてますが、今回もまたエネルギーの話です。
疾患やら不妊やら健康の事をやっていると、どうしてもココに行きつくんです。
体をより良い状態に保つのも、体の不具合を治すのも、生殖機能を正常に保つのも全てエネルギー産生能力の有無にあると思っています。
クルマに例えると、
レクサス並みの走行性能があるのに、それを動かすエンジンが軽自動車と同じだったらどうだろう?
動くには動くかもしれない、でもいっぱいいっぱい。高度な走行性能は引き出せません。
クルマは「力が入らん!」なんてしゃべりませんが、人間だったら「力が出ん、動けん」となりますよね?
現代人の体もそのような感じの人が多いと思います。
とても疲れやすい人が多くないですか?
毎日、朝の目覚めから疲れている人。
仕事ですぐに疲れ、遊ぶのすらすぐに疲れる。
これって病気ではないかもしれませんが、健康でもないですよね?
要は不健康な状態ということです。
これが続けば本当の病気になっても否定できないわけです。
世の中にはこのように疲れやすい人もいれば、やたらと元気な人もいます。
元気なイメージとしては、松岡修造さんとか明石家さんまさんですかね。
実際はどうなのかは知りませんが、間違ってはいないでしょう。
日頃どんなに元気な人でも疲れることはあります。
でも元気の無い人との違いは、疲れを引きずらないこと。
一時的に疲れてもすぐに回復できるところです。
この違いは何か?
体力の違い。
もう少し詳しくいうと、エネルギー産生量の違いです。
このエネルギー産生量の違いが以下のような形で現れます。
エネルギー産生量が多い人は・・・
- 寝つきが良く熟睡できる
- 目覚めが良い
- 平熱が高め
- 活動的
- 病気になりにくく、なっても治りやすい
- 心身のストレスに強い
- 実年齢より若く見える
エネルギー産生量の少ない人は・・・
- 疲れやすい
- 寝つきが悪く眠りが浅い
- 朝起きても疲れたまま
- 低体温
- しょっちゅう風邪をひく
- ストレスに弱い
- 生理不順、妊娠しにくい
イメージしやすいですよね。
これを読んだ方はどちらに当てはまりますか?
だれだって疲れやすいよりか、疲れにくい体の方がいいでしょう?
貧困で満足に食べられない状況なら、エネルギー産生量が低いのは頷けます。でもほとんどの人は毎日お腹いっぱい食べれているはずです。エネルギーの材料である食べ物をしっかり食べているにもかかわらず、元気な人と疲れやすい人がいるのはなぜでしょう?
その理由は食べ物の内容だったり、消化機能だったり、腸内環境だったりしますが、あまり注目されない理由の一つに甲状腺機能の低下があります。
甲状腺機能が低下すると、エネルギー代謝に必要な甲状腺ホルモンの分泌が低下します。すると効率よくエネルギーを産生することができなくなるのです。この時、エネルギーを作る材料である「糖」があればいいのですが、無ければ脂肪やタンパク質を分解してエネルギーを作り出すことになります。
すると脂肪が代謝されて「うれしい!」となるかもしれませんが、脂肪やタンパク質をエネルギーの材料に使うと、甲状腺そのもののタンパク質も材料として使われてしまうため、更に甲状腺機能に支障をきたすことになります。
他にも甲状腺や食べ物以外の問題でもエネルギー代謝が回らない場合があります。
この場合ちょっと難しいのですが、ある事が問題になりミトコンドリアが「糖」をエネルギー源として使えなくなっているのかもしれません。
「ランドルサイクル」というやつです。
ランドルサイクルとは、細胞が糖を材料にエネルギーを作っている時は、脂肪を材料にエネルギー変換はできず、脂肪を材料にエネルギーを作っている時は糖を材料として使えない状態のことをいいます。
これは糖質制限をしている人におこりやすい。
エネルギー代謝の基本になる「糖」を食べないので、体はエネルギーを作るために脂肪や筋肉を分解して使うからです。だから痩せるわけですが、健康的な痩せ方ではないですね。
エネルギー代謝が糖代謝から脂肪代謝に変わって問題となるのは、皆さんのお腹などに蓄えてある中性脂肪。
中性脂肪は何も食べ物が無くなるような緊急事態に対応するため、体が蓄えていたものです。
中性脂肪は3つの脂肪酸と1つのグリセリンが結合したもので、そのグリセリンはエネルギーの材料として使われ、残った脂肪酸は血中を遊離することになります。この遊離した脂肪酸は酸化しやすく、酸化した物質は体が異物として処理するため免疫が発動します。その時に処理された残骸が体に悪影響を与えるのです。
なぜ遊離した脂肪酸が酸化しやすいかというと・・・
これは現代人の中性脂肪がほとんど不飽和脂肪酸から出来ているからです。
不飽和脂肪酸とは植物油や魚油に含まれており、常温ですぐに酸化してしまうものです。
ちなみに動物性油脂やココナッツオイルは飽和脂肪酸といって高温でも酸化しにくい。
なぜ現代人の中性脂肪が酸化しやすい不飽和脂肪酸かというと、100年程前から植物油脂を料理や食用として使うようになったからです。現代ではほとんどの料理に植物油を使います。そして健康的という理由でサプリで飲んだり、サラダにかけたりし、わざわざ植物油を摂っています。だから脂肪エネルギーに分解すると酸化した遊離脂肪酸が血中に溢れる事になり炎症物質となるわけです。
また不飽和脂肪酸はミトコンドリアでの糖代謝に必要な酵素をブロックして、エネルギー産生を阻害してしまいます。糖は消化吸収も早くすぐにエネルギーに変換できますが、脂肪やタンパク質代謝ではエネルギーを産生するまでに多くの工程が必要です。そしてその工程にもエネルギーを使うので、余計にエネルギーを消耗してしまうというわけです。
エネルギー代謝がこのようになってしまうと、グルコースはエネルギーの材料として使えなくなります。(代謝を回す酵素がブロックされているから)
エネルギーが必要なのにその材料であるグルコースが使えなくなっている、だから脂肪やタンパク質を使っているのなら、その分解作業にもエネルギーを消費してしまい、良いことは何も無いですね。
良いことが有るとすれば、脂肪が減って痩せれることでしょうね。(健康的では無いけど)
ということは、糖尿病も「糖」が悪いというよりも、不飽和脂肪酸が原因でグルコースの代謝がブロックされているから糖が使われず血糖値が高いということじゃなかろうか?
もしエネルギー産生能力を上げて疲れない健康な体にするならコレです。
糖を摂れ!特に果糖を多く!
エネルギーを無駄使いするな!
です。
糖は甘ければ何でもいいのではありません。
加工したお菓子やスウィーツや清涼飲料水から摂るのはダメです。
これは嗜好品。
果物や蜂蜜、黒糖などの、自然に近い単糖類や二糖類を摂るのです。
この場合はフルクトース(果糖)が良い。
人工甘味料やブドウ糖果糖液糖はダメです。
エネルギー消耗を減らす。
薬物、農薬、添加物などの化学物質は解毒排出にエネルギーを多く使うので、これらは極力避ける必要があります。身の回りから毒性物質を避け、添加物てんこ盛りの加工食品や菓子を止め、農薬まみれの野菜や果物は無農薬のにするかホタテの粉水などで落とす。ストイックすぎるのも良くないけど多少は気にした方がいいでしょう。
以上です。
江南市の他に近隣地域からもお越しいただいております。
《愛知県》江南市・一宮市・稲沢市・名古屋市・蒲郡市・知多市・大口町
《岐阜県》各務原市・岐阜市・大垣市