江南市のプライベート鍼灸サロン
治療室のぞみ
上田でございます。
最近は毎回のようにエネルギーのことばかり書いてます。
くどいようですが、これが生命体の基本なので、ここを押さえておかないとどんなに健康法や医療を受けても良くはならない。生命体が生きていく上で避けては通れない部分です。
みんな食って飲んでさえいれば体は動くので、その事について考えることもない。
体が勝手にやってくれる。
だからあんまり関心は無いのかもしれない。
体が全部勝手にやってくれてますからね。
確かにエネルギーは体が勝手に作っちゃいるけど、それが結構大変だったりする。
先ずは何か食べたらそれを咀嚼して胃で攪拌。
そこから腸に流れて吸収し、細胞内で化学反応がおこり、エネルギーとして使える状態になる。
そこに行きつくまでに、いくつもの工程があるわけで、この工程をスムースかつ合理的に行えている人は「代謝がいい」と言え、余分な工程が多く非効率な人は「代謝が悪い」ということになります。
どちらのケースも体がその時の状況に合わせて上手くコントロールしてるから、疲れやすさ疲れにくさの違いこそあれ、エネルギーが足りないとは感じない。
毎日食べるのに苦労し、食うか食わずの生活をしていれば、エネルギーは足りず体も動かせないでしょう。でも今の時代そういう人は少ない。大半の人はそれなりに腹を満たしている。
ちゃんと食べているはずなのに、人によってエネルギー産生能力に大きな差がでる。
疲れやすい人と、疲れにくい人。
風邪を引きやすい人と、引きにくい人。
この免疫力の差。
これらはエネルギー産生能力の違いです。
エネルギー産生が効率的であればエネルギーも潤沢で余剰も多いため、基礎代謝以外の不慮の事態にも余裕で対応できます。でも非効率だとエネルギーは基礎代謝を回すのに精一杯で余剰も無く、不慮の事態に対応できるだけの余裕がありません。
効率的にエネルギーを作り出すには「糖」を材料にした糖代謝になっているかが重要です。
糖代謝はグルコースやフルクトースなど単糖類を燃料にした代謝です。
単糖類は既に物質の最小単位にまで分解されているので、消化のためにエネルギーを使うことなく、そのまま腸粘膜から吸収することができ合理的です。
脂肪やタンパク質の代謝ではそうはいきません。
その脂肪やタンパク質はエネルギー源として使える形にするまでの工程が多く非効率な上、その分解にはエネルギーを必要とします。
エネルギーを作り出すためにエネルギーを消費する。
これでは元々エネルギーの無い人にとっては最悪ですね。
体にとって血中に糖が無いということは、生きるか死ぬかの緊急事態です。この状況になるとストレス反応がおこります。飢餓を感じた体は、ストレスホルモンのアドレナリンとコルチゾールを分泌し、体を構成する脂肪や筋肉を分解します。
でもよく考えると「血糖が高い」と悩む人が多いのに、エネルギーの材料である「糖」が足りないとは変ですよね?みんな血糖が上がる事を恐れて糖質制限したり甘い物を避けたりしたわけではなかったのか?
これが前々回のブログでも書いた、糖代謝がミトコンドリアで不飽和脂肪酸によって阻害されているという話し。この不飽和脂肪酸は糖を代謝する時に必要な酵素をブロックしてしまうんです。だからインスリンがあっても糖があっても材料として使われない。エネルギーの材料である「糖」が使われないから、血中に残ったままになり高血糖ということ。
ならば糖尿病で悪いのは「糖じゃないんじゃねぇ?」という事になりませんかね?
冤罪?
真犯人は不飽和脂肪酸??
そう糖尿病は不飽和脂肪酸が原因です。
糖は濡れ衣です。
この論を唱えているのが崎谷医師ですが、この話を初めて知った時「またまた、そんな訳ないでしょ?」と批判的でしたが、しっかり内容を見てみると「本当だ!そうかもしれない」とすごく腑に落ちましたね。
今回は糖尿病の話では無いのでここまでにしますが、疲れやすい、風邪を引きやすい、免疫力が低いというのはこの辺の事にも理由があるのではないでしょうか?
これを改善させるには代謝を糖の代謝に戻すこと。
そのためには、糖代謝をブロックしている原因になっている、不飽和脂肪酸の摂取を出来るだけ減らすことです。
炒め物で使う料理油。
天ぷらやフライ物の油。
ドレッシングで使う油。
マヨネーズの材料。
魚油。
全部オメガ3やオメガ6の不飽和脂肪酸です。
常温で速攻で酸化します。
これをわざわざサプリで飲んだり、サラダや納豆にかけるなんて最悪と言えます。
コレ、めちゃめちゃ反論されそうなところ。
私も最初は「嘘だ!」と思ってました。
でも勉強すればするほど納得せざるを得ない。
その時点で手持ちの魚油とオメガ3の油は全部廃棄しました。
これを1年前までやっていたのが私です。
その弊害が1年たった今でも残っいるのです。
私のエネルギー代謝は今でも脂質代謝寄りになっています。
これはメタトロンで測定すればすぐに分かります。
今ではDHA/EPAのサプリを飲んだり、亜麻仁油やえごま油をサラダや納豆にかけて食べることは止めました。それで普段の食生活で不飽和脂肪酸をゼロにすることはできませんが・・・
脂肪代謝から糖代謝に変える方法
面白いことに、ミトコンドリアでブロックされているのはグルコース(ブドウ糖)のみ。フルクトース(果糖)はブロックされないそうです。果糖を摂取することで脂肪代謝を糖代謝に戻すことができます。
果糖の多いフルーツや蜂蜜は救世主ということになりますね。
でもフルーツや果糖って「ダメ」と言っている医師や専門家が多くないですか?
果糖中毒という本も出てるし・・・
まぁこの辺は人それぞれが信じるものを信じれば良いでしょう。
昔は私も糖質制限を推奨してました。
自分自身も糖質制限で8か月18kgまで体重を落としたことがあります。
今思えば脂肪のみならず筋肉まで落ちてしまい大失敗なのですが・・・。
今では糖代謝が生命体のデフォルトだと思っているので、忙しくて食事がとれない時でも糖を切らすことはしません。糖質は糖質でも単糖類や二糖類を積極的に摂っています。人工甘味料やブドウ糖果糖液糖は極力避け、でんぷん質も量を減らすようにしています。
もし糖質制限するなら、でんぷん質を制限する形の糖質制限にして、果物・蜂蜜(本物)は積極的に摂り、黒糖・砂糖でも普通に摂る分には気にしなくてもいいと思います。
今日はここまで。
ではまた!
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