愛知県にあるプライベート鍼灸サロン
治療室のぞみ
上田です。
皮膚のトラブルの話しです。
皮膚のトラブルに食用油の問題は切り離せません。
この食用油の問題を書く前に、皮膚と肺や大腸の関係を説明します。
皮膚は肺や大腸とも関係のある臓器です。
東洋医学では肺と大腸は表裏の関係であり繋がりがあります。
皮膚も「肺は皮毛を主る」という言葉通り肺と関係しています。
「肺は皮毛を主る」の意味は、
簡単に言うと肺の持つ宣発作用が、皮膚の機能もコントロールしているという事なんですが、なんかよく分かりませんね。分からなくていいです、東洋医学の解釈は難しいので、なんとなく「関係があるんだな」くらいに思っておけば。
これら3つはいずれも排泄器官であり、外部環境と内部環境があるという部分で共通しています。
排泄器官では大腸が主ですが、肺も二酸化炭素を排出しますし、皮膚も汗と皮脂を排泄します。
また3つは内部環境と外部環境との境をなしており、外部環境の異物が血中に入ってこないようガードしています。
食べた物は消化吸収された後、便となって排泄されますが、長期間便秘になって排泄が滞ったらどうなると思いますか?出されるべき異物がいつまでも排出されないため、その成分が腸粘膜から吸収され、巡り巡って肺や皮膚にまわります。
肺に回れば口臭、皮膚に回れば吹き出物。
慢性的に便秘の人はこうなっている可能性が大きい。
排泄物は食べ物の残骸で、便となって大腸から出されますが、排泄物となって出てくるのは便だけではありません。新陳代謝の過程で要らなくなった燃えカスというか残骸というか老廃物も体外に排泄されます。もし皮膚が排泄に使われた場合、老廃物の内容によっては、体臭だったり、ニキビ・吹き出物・湿疹・アトピー性皮膚炎などの原因にもなります。
ここで書いた、皮膚にトラブルを起こす老廃物の元になるのが食用油なのです。
油は料理に使ったり、加工食品に使われたり、サプリメントになっていたり、現代社会ではありとあらゆるものに使われ、生活になくてはならない物になっています。その中でも圧倒的に多く使われているのが植物性のオイル。特に多いのがオメガ6とかオメガ3といわれる油です。
最近は「オメガ6の摂り過ぎなので、オメガ3を摂りましょう」と、アマニ油やえごま油が推奨されていますよね。魚油のDHA/EPAもオメガ3なのですでが、頭に良いという事でサプリメントになっていますね。せっせと摂っている人、多いんじゃないですか?
でもこれらの油は多価不飽和脂肪酸と言って、最も酸化しやすい油の代表です。
特に魚油のDHAはオメガ3の中でも最も酸化しやすい油です。
こんなすぐに酸化するオイルは、本当に体に良いオイルと言えるのでしょうか?
多くの人は「酸化がいけない」ということで、「抗酸化物質を摂らなきゃ」とか「還元しなきゃ」とか気を使っていますが、この酸化しやすいオメガ3脂肪酸については該当しないのでしょうか?
私は1年前にその事に気付きました。
常温ですぐに変質しちゃう油は、酸化して過酸化脂質となります。
過酸化脂質はタンパク質と結合し、終末脂質過酸化物(ALEs)になります。
ALEsは毒性物質なので免疫を刺激し炎症ゴミとなります。
この炎症ゴミが皮膚にトラブルを起こすのです。
アトピーの炎症を抑えるために、抑制系の油であるオメガ3を使用するというのは間違っていません。しかし、オメガ3の油は後に代謝され過酸化脂質という異物となるのです。すると今度は抑制ではなく炎症性のゴミとなるのです。
まとめますと、皮膚炎になる要因の中で一番気をつけなきゃいけない物質の一つが植物性油脂。
特に多価不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸。
植物性の油は体内で代謝されると炎症ゴミとなる異物を作り出します。
この炎症ゴミは皮膚だけでなく腸や呼吸器など全身にも影響を与えます。
ちなみに動物性脂などの飽和脂肪酸は代謝されても炎症ゴミにはなりません。
皮膚の問題は食べ物の内容を見直すことが大事ですが、今実践している健康法も一度見直してみる必要があります。もし今の健康法で1年も2年も症状が改善しないのであれば、その健康法はあなたにとって正しくないという事です。
今回は健康に良いとされるオメガ3が、実は体にとって良くないという話が出て「信じられない」「馬鹿げてる」と思った方もいるでしょう?
でも時には頭をオープンマインドにして、ご自身でも調べてみることも必要です。ただ自然療法を推奨している医師やセラピストも、オメガ3オイルを勧めている人がいます。私も最初はオメガ3悪者説を受け入れがたかったのですが、オメガ3の問題を指摘する先生や書籍などで勉強すると納得だったのです。
一度ネットでオメガ3を調べてみてください。
良いとするサイトと悪いとするサイトと二つ出てくるはずです。
最終的にどちらを信じるかはあなた次第。
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