”病は「リポリシス」から”を読み返し

2017年8月に出版された本で、崎谷氏の「パラダイムシフトシリーズ」の2作目です。「リポリシス」とは脂肪分解の意味ですが、脂肪をエネルギー源にとして使うと「病を引き起こす元になる」と言った内容が書かれています。

病は「リポリシス」から

病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス
著者:崎谷博征

先日ブログにアップした、
「プーファ」フリーであなたはよみがえる!
とほぼ同時期に出版された本です。

こちらの書籍も、私が初めて読んだのは、出版から2年くらい後になってから。
ちょうど糖質制限に疑問を持ち始めた頃ですね。

こちらの本も、一般的な健康法では聞いたことのない内容。
私自身はとても腑に落ちる内容だったので、「プーファ」フリーであなたはよみがえる!に続き、この本も読んでみました。

リポリシスとは?

Lipolysisとは?
脂肪分解のこと。

脂肪分解することで、なぜ病につながるのでしょう?
これを理解する前に、身体および精神的ストレスについて説明する必要があります。
誰でも同じだと思いますが、世の中には多くのストレスが存在します。
精神的なストレスは分かりやすいね。
肉体的ストレスと言ったら何があるでしょう?

例として上げると、
怪我などの痛み
体調不良
身体の不快感
寒冷や灼熱
など体が受けるストレスと言えるでしょう。

環境から受けるストレスなんていうのもあって、
放射線、電磁波、農薬、食品添加物などがそれです。

昨今、世間をにぎわしているワクチンなどの薬物も、肉体にとっては大きなストレスになります。

なぜかって?

それは薬物自体が「毒を以て毒を制す」毒だからです。

あと、太古の昔からあるストレスに「飢餓」がありますね。

このように、我々は常に多くのストレスを受けながら生きています。
では、これらストレスにさらされると、私たちの体に何が起こるのでしょう?

先ず、ストレスに対応するため、ストレスホルモンが分泌されます。
アドレナリンとかコルチゾールアルドステロンがそうです。
闘争とか逃走の興奮状態になると、アドレナリンが出るじゃないですか?
そういうストレスによってアドレナリンが出るわけです。
そして、ストレスが慢性的になると、今度はコルチゾールが出てくるとか。
これらホルモンの役目というのは、緊急事態に対処するため、体に「エネルギーを作れ!」という意味で分泌されます。

アドレナリンが分泌されると、筋肉や肝臓にストックしてあるグリコーゲンが分解されます。
グリコーゲンはいざという時のために蓄えてある糖のことで、エネルギーの材料になります。
しかし、その蓄えは数時間程度しか持ちません。

グリコーゲンが無くなると、次にストックしてある脂肪をエネルギー材料として分解します。

これがリポリシス。

このように、肉体はストレスがかかると、それに対処するためエネルギーを必要とし、糖があれば糖を、糖が無ければ脂質、タンパク質を分解しエネルギーの材料とします。

エネルギーを作る時の材料は基本が糖です。
これが枯渇しているとか使えない状態だと、バックアップとして蓄えた脂肪を、エネルギー源として使います。さらに脂質のストックもほとんど無い場合は、タンパク質を分解してエネルギーを作ります。
ちなみに、タンパク質分解の事をプロテオリシスと言いますが、これがひどくなった状態が、末期のガンの状態ですね。

では、なぜこれが病へとつながっていくのか?

リポリシスが病の元になる訳

プーファフリーであなたはよみがえる!
でも説明されていますが、エネルギー材料として脂肪を分解すると、その分解産物として遊離脂肪酸というのが血中に溢れます。
それが多くの病の元になるということです。
ただ、全ての脂肪がリポリシスによって、病気の元になるかと言えば違います。

植物や魚由来の油である、多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸)をリポリシスした時に放出される、遊離脂肪酸が問題になるのです。

多価不飽和脂肪酸は他の物質と結合しやすく、常温でも容易に自動酸化し、アルデヒドを形成します。アルデヒドは毒なので、これが病気の元になるということです。
ちなみに、動物性油やココナツ油由来の飽和脂肪酸は、自動酸化しないので問題にならないのです。

その昔、食事から入ってくる油の多くは動物性の油でした。
なので体に蓄えてある中性脂肪も飽和脂肪酸がメインだったそうです。
近年は料理法の変化や(炒め物、フライ、天ぷら)、加工食品の多用によって(使われる油はほとんど植物性油脂)、現代人の中性脂肪はほとんど多価不飽和脂肪酸からできていると言われています。

これによって、
慢性的なストレス

リポリシス

アルデヒド形成

病気の元が誕生

みたいな感じになる訳です。

リポリシスが起こると?

  1. 肝臓や筋肉への糖の運搬が止められてしまう
  2. 細胞内での糖代謝が止められてしまう

1,摂取した糖質は、肝臓や筋肉でグリコーゲンとしても蓄えられますが、その流れが止まってしまうんだと。すると行き場を失った余った糖は血中を彷徨うことになります。

2,通常糖は細胞の中に入り、更にミトコンドリアの中で代謝されエネルギーを作り出しますが、その時に必要な酵素の働きを止めてしまうそうです。

どちらにしても、行くべき所に行けなくなった糖は、血中を彷徨うことになります。
それが高血糖という状態です。
このような状態では、いくらインスリンが分泌されていても効きません。
この事を「インスリン抵抗性」といいます。

リポリシスと疾患の関係

先ほどは、リポリシスによって多価不飽和脂肪酸の酸化からできた、アルデヒドの話しをしましたが、このアルデヒドが元で引き起こされる疾患についても書かれています。

詳細は省きますが、名の知れた疾患では、エイズガンなどについて書かれてあります。
これらの疾患が、どの様な機序で病気になるのか、興味深いところですね。

ガンについては、リポリシスが盛んにおこなわれている、最もたる疾患だと言うことです。
一般的にガンは糖を栄養にして増殖すると言われてますよね?
だから糖を切って兵糧攻めにして退治するんだと。
しかし、それは違うと・・・。
興味深いですね。

一昔前、病気のリスクは遺伝子を調べれば分かる、みたい言われていたことがあります。

過去に病気と遺伝子の関係性を唱えた、遺伝子研究でノーベル賞を受賞したある学者さんがいます。
その学者さんが、2016年のニューヨークタイムスで、「ミトコンドリアの代謝が全て」と語ったとか。

どういうことかと言うと、
ミトコンドリアの代謝とは「TCAサイクル」とか「クエン酸回路」のことで、「糖」を代謝させエネルギーを作るシステムのことです。
ここがしっかり機能することが、遺伝子云々よりも健康には重要だと言っているのです。
理由はリポリシスによって、糖を材料にしたミトコンドリアの代謝が出来なくなるからです。
ミトコンドリアの代謝でエネルギーを産生させるためには、多価不飽和脂肪酸のリポリシスは避けなければいけないのです。

リポリシスさせないためには?

では、リポリシスさせないために、どのようなことに気を付ければいいか見ていきましょう。
最初の方でも言ったように、できるだけ多価不飽和脂肪酸を摂らないこと、そして精神的にも肉体的にも慢性的なストレスがかからないようにする。
というのがポイントとなります。

多価不飽和脂肪酸は今の時代、それが健康に良いということで、多くのサプリメントが出ています。そして、ほとんどの加工食品にも入ってますし、料理するときにも使います。
これらを避けることが、リポリシスさせないためには重要と言うことです。

まごわやさしい

SNSをやっている人は、これが何なのかご存知の方もいると思います。
体にいいとされる食材の頭文字ですね。

まー豆類
ごーごま
わーワカメなどの海藻
やー野菜
さー魚
しー椎茸などのキノコ類
いーイモ類

和食というか普通に食卓に上がるものなので、違和感はないと思います。
まごわやさしいを参考にして、日々の食事を考えている人も多いと思います。

しかし・・・・

これらはリポリシスと関係のある食材なんだそうです。
だいたい現在和食と言われているものは、まだ歴史的に新しいもので、昔から日本で食べられてきた和食とはだいぶ違うようです。

豆と言えば大豆ですね。
みんな納豆やら豆腐やらで普通に食べてますよね。
しかし、大豆というのは大豆油で分かるように、含まれる油脂はオメガ6脂肪酸です。
そして油の他にも、エストロゲン様物質であるイソフラボン生物毒を持っています。
普通に考えると、何が体に良いのか悪いのか、よく分からなくなりますね。
よって、これらを食べるのであれば、発酵している納豆くらいにした方がいいという事です。

あと、エストロゲンは誤解があると思うので説明しますが、エストロゲンは時に必要なホルモンではありますが、過剰だと体にとって悪い方向に働くので、外からは摂らない方がいい物です。

ゴマも種子ですので、含む油はオメガ6脂肪酸です。
海藻類はオメガ3で、野菜も全てではないですが、概ねオメガ3とか6です。
魚はDHA/EPAで分かると思いますがオメガ3脂肪酸です。

最後の、キノコ類とイモ類はリポリシスの原因はありませんので問題ないです。

多くの方はお気づきだと思いますが、「まごわやさしい」を唱える某U医師とは意見が正反対ですね。
私は元々、U医師の書籍やセミナーで勉強してましたので、まごわやさしいの事は良く知っていますが、両方の理論を見比べると、私はこの本の著者の考えの方が腑に落ちました。

でも、まごわやさしいでも調理法次第で内容は変わるでしょうし、食の楽しみとして少量食べる分には全然問題ないと思っています。
これが極端に、毎日豆乳を飲むとか、毎日豆腐を食べるとか、積極的に野菜や魚を食べる、というのが良くないのだと理解しています。

糖質制限

一時流行った糖質制限。
今でもダイエットのために、糖質制限に励む人は多いと思います。
私自身も「甘いものは悪」と考えていた時期があり、実験的に糖質制限を8ヵ月ほどやっていたことがあります。
どうなったかというと、体重がマイナス18Kg落ちました。
これはマイナス18Kgの減量が目的だったのではなく、糖質を制限するとどうなるのか?を検証するために行ったのです。

お分かりだと思いますが、この行為自体がリポリシスプロテオリシスなのです。
この時、体脂肪はもちろん落ちましたが、筋肉も相当落ちてしまいました。

糖質制限によって必要となる栄養素が入ってこないのは、肉体にとって飢餓と同じ状況です。
それは生命の危機を意味します。
心身のストレスも相当なものだったと思います。

エネルギーを作るために糖が入ってこないのであれば、ストックしてある脂肪を使うしかありません。それすら足りなくなると、自分の体を削って(タンパク質分解)エネルギーを作ることになります。
しかも、遊離脂肪酸によってアルデヒドが大量に放出されるので、それが体の各所に不調を起こす原因となるのです。

その時の私の体は、かなり代謝が低かったと思われます。
それが証拠に、決まって夏と冬に風邪をひき、毎回熱を出していました。

糖質制限の影響は、5年経った今でも残っています。
現在、自覚できる体調不良はありませんが、メタトロンで測定すると、その痕跡が見えるんですね。

考え方を切り替えた3年前からは、毎日意識的に摂っていた、オメガ3脂肪酸である多価不飽和脂肪酸を止め、制限していた糖を積極的に摂るようにしました。
そのおかげか、現在糖質制限の影はだいぶ薄くなってはいます。
毎年引いていた風邪も、3年前からピタリとひかなくなりました。

リポリシスさせない食事とは

本には著者の崎谷氏の提唱する「原始人食」をいうのを勧めています。

この原始人食とは、狩猟採取時代の人々が食べていたであろう食事内容を、現代風にアレンジしたいうイメージでしょうか。良質な糖を中心に、エネルギー代謝を高め、細胞など体の構成要素に必要な良質なタンパク質やミネラルを摂るといった感じです。

これが、多価不飽和脂肪酸の害を避け、リポリシスを起こさせず、ミトコンドリアのエネルギー代謝を高める食事ということです。

リポリシスの元となる多価不飽和脂肪酸を避け飽和脂肪酸であるバター反芻動物の脂ココナツオイルを推奨しています。

糖質は旬の熟した果物二糖類単糖類を推奨。
でんぷん質である穀物は食べ過ぎない程度。
野菜は基本的に加熱したもので、生の葉もの野菜は避ける。
イモ類や根菜類はOKです!
タンパク質は肉その物である必要はなく、肉を煮込んでできるスープでOK。
その他は卵や乳製品も良質なたんぱく源です。
魚類や卵白、筋肉部分、もちろん植物性タンパク質は勧めていません。

調理法も重要で、多価不飽和脂肪酸を避けるため、炒め物やフライものは推奨していません。
煮る、蒸す、焼く、これらが推奨する調理法です。

既に体にある中性脂肪はどうするの?

現代人の多くは、体内にストックされた中性脂肪が多価不飽和脂肪酸です。
ダイエットと称して体脂肪を落とすと、多価不飽和脂肪酸由来の脂肪が大量に分解され、遊離脂肪酸を血中に溢れさせることとなります。

ダイエットは、多くの場合糖質制限になると思うので難しいですね。
それでもダイエットしたいとなると、どのようにすればいいのでしょう?

この場合は「自然に分解代謝されるのを待て」と言うことになります。

体は不飽和脂肪酸を代謝させる経路があるので、最終的には肝臓や腎臓で代謝されていくようです。
ただ、自然の流れで代謝させていくので時間がかかります。

約3~4年。

しっかり不飽和脂肪酸を避け、糖質を切らさず摂っていけば、蓄えた脂肪は早い段階から確実に減っていくそうです。

ここで朗報!

糖質を摂りすぎると太るといいませんか?
摂取した糖が使われずに余ってしまった場合、脂肪に変換されます。
これはご存じですね?
でも、この場合の脂肪は不飽和脂肪酸ではなく、飽和脂肪酸なんだそうです。
なので、中性脂肪として蓄えられ、それがエネルギー源としてリポリシスされても、不飽和脂肪のような害悪は無いそうです。ただしリポリシスが大量でなければの話しですが。

リポリシスしているか分かるのか?

正確にわかるわけではないそうですが、ある程度は分かるそうです。
それは、血中の遊離脂肪酸の濃度が目安になるそうです。
血液検査に遊離脂肪酸の項目があるかは知りませんが、何の検査で分かるのか書かれていません。

ちなみに、量子波動器のメタトロンでは、遊離脂肪酸の項目があるので、ある程度目安にはなります。ただメタトロン測定の場合、実測値ではなく、あくまでも周波数的な部分から読み取るだけなので、100%正確かと言われれば、ちょっと分かりません。
でもリポリシスが起こっているであろう事は確かだと思います。自分自身の測定も含め、多くのクライアントさんの測定結果を見ても、かなり信用できます。

”病はリポリシスから”を読んだまとめ

現代は料理や食事に使われる油は、ほとんど植物油脂である多価不飽和脂肪酸です。
しかもそれが体に良いとされています。
DHAやEPAに関しては頭の健康に良いとされ、多くのサプリメントまで出ています。
しかし、ここで話してきたような科学的事実があるとすれば、まったくもって逆ではないか?と思ってしまうわけです。

世の中にはボケないようにと、せっせとオメガ3やDHA/EPAのサプリを飲んでる人もいれば、美と健康のためにと、糖質をカットし野菜をたくさん食べ、一生懸命ジョギングしている人もいます。
冷静に考えるとこれらの行為は、まったく逆の効果を招くことが分かります。

書籍ではそれらを裏付けるエビデンスも載せてあり詳しく書いてあるので、興味がある方は実際に手に取って読んでみるといいでしょう。

しかし!

なぜかこの書籍、現在どこのネット書店でも購入できなくなっています。
古本は出てますが法外な値段。
どうしても読みたければ、この本でなくても、少し前に紹介した「プーファフリーであなたはよみがえる!」とか、「オメガ3の真実」でもいいかと思います。

今回もありがとうございました。

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