「糖尿病は砂糖で治す! 」ってどういうこと?

今回もパラダイムシリーズ第3弾です。2017年発刊の本です。このタイトルにはビックリ!最初は冗談かと思った本です。このショッキングなネーミングから、書籍が発刊してすぐにSNSでプチ炎上が起こっていたのを思い出します。「訴えてやる!」なんてやり取りのあったこの本の内容とは?

糖尿病は砂糖で治す

糖尿病は砂糖で治す 甘いものに目がないのは正しかった
著者:崎谷博征

2017年発刊の本です。
この時、私はまだ「甘いものは体に悪い」を地でいっていたので、この書籍の発刊を知った時は「何おかしなこと言ってんだ、この医者は」と思ったものです。

その頃、SNSでもこの書籍に嚙みついたその道の専門家がいまして、肯定派と否定派の間で炎上していたのを覚えています。最終的には「訴えます」的な警告によって、静まった記憶があります。
それくらいセンセーショナルでした。

現在でもネット上で情報発信している大御所の専門家の多くは、糖質制限こそ推奨していませんが、「甘いものは悪」という考えは同じです。

私はというと、2017年の時点では糖質制限を地でやっていたので、この本はバカバカしいとさえ思っていました。

それから2年。
ある時、転機が訪れ一気に180度考え方が変わりました。
2017年当時バカバカしいとさえ思っていたこの本「 糖尿病は砂糖で治す 」を手に取っていたのです。読んでみると、書いてあることがすんなり腑に落ちるではないか。

実際にはこの本を読む前に、
「プーファフリーであなたはよみがえる!」
「病はリポリシスから」

を読んでいたので、既に「甘いものは悪」という呪縛からは解放されていました。

最初に読んだ2冊で、「魚油や植物性油脂は体に良い」という呪縛が外れ、更にこの書籍で、甘いもの全てが悪いわけじゃない、と確信しました。

糖尿病が糖で治った症例

糖尿病を糖で治した話しが何例が書かれています。
一般論からしたら有り得ない事でしょう。
でも、この本の症例以外にも、糖で糖尿病を治した話は聞いたことがあるんです。

私が聞いたのは、アメリカで活動する療法家の話し。
そのクライアントさんは糖尿病が悪化したため、網膜だか何かの手術を受ける事になっていたそうです。そして、その療法家さんに依頼してきたのだそうです。

糖尿病のクライアントさんい対して、その療法家がとった方法は・・・

糖尿病患者に毎日毎日熟れたフルーツジュースを飲ませたんだそうな。

すると、徐々に糖尿病が治っていき、予定されていた手術も不要になったんだそうです。
その時は私も、「なぜ果糖だらけのフルーツで糖尿病が治るんだ?」と意味不明でした。
でも、何年かしてからこの本を読んでみると、納得できたんですね。

この本の症例では、
30年来の糖尿病が食事法で改善し、薬も手放すことができた人の話し。
他にも、糖尿病の診断を受けた後、自分の判断で糖質制限をしていた人が、痩せた以外高血糖が改善しないため、糖を切らない食事法に切り替えた話し。
などなど紹介されています。

上の2例はⅡ型糖尿病の症例でしたが、Ⅰ型糖尿病が改善した症例も書かれています。
Ⅰ型糖尿病のあ場合、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞に問題があって、自分でインスリンを作ることができないものです。 だから自分でインスリン注射をする必要がある。
このようなⅠ型糖尿病の人ですら、インスリン注射が必要なくなるまでになったんだとか。

病院で治ることのない糖尿病が、なぜ治っていったのか?
とても興味がありますね。

では、その辺を見ていきましょう!

生命の場が健康か不健康で決まる

「場の理論」とは?
場の理論を調べると、物理学の難しい理論が出てきますが、簡単に言うと「細胞を含めた身体(場)全ての状態」と言ったところか?

その「場」には二つあり、
一つが「健康の場」
二つ目が「病気の場」
での二つです。

そしてこの「場」は、エネルギーを効率よく作り出せる状態か、そうでない状態かによって決まるということ。

エネルギーとは、車で言えばエンジンが生み出すパワーです。
パワーがなければ車はそもそも動かないし、ナビも動かない、エアコンも動かない。
どんな高級車であっても、燃料とエンジンが無ければ、1ミリとりとも動きません。

人間の場合のエネルギーは、細胞の中で作られるパワーの源であるATP。
これが無ければ筋肉も内臓も動かないし、免疫反応だって起こらない。
それに、エネルギーが無ければ、そもそも生きていられない。

健康の場とは?

生命体におけるエネルギーは、材料である食べ物から作られます。
食べ物の持つ栄養素は3つあって、それを「三大栄養素」と言います。

1,糖質
2,脂質
3,タンパク質

これを消化分解した栄養は、腸管から吸収され血流によって全身に運ばれます。
そして細胞の中に取り込まれ、代謝されエネルギーに生まれ変わります。

それぞれの栄養素に特徴があるので書いておきます。

糖質:エネルギーの材料
脂質:体の構成成分・エネルギーの材料
タンパク質:体の構成成分・エネルギーの材料

このように、どれもエネルギーの材料になるのですが、脂質とタンパク質はエネルギーの材料以外に体の構成成分でもあります。脂質とタンパク質はどちらかというと、エネルギーの材料というより体の構成要素としての役割がメインになります。それ以外に、飢饉などで食べ物そのものが食べられない時の、バックアップ(備蓄)にもなります。

各栄養素の中でエネルギー産生効率が一番いいのは糖質です。
脂質やタンパク質は、エネルギーを作り出すまでの作業工程が多く、エネルギーになるまで時間と手間がかかります。
また、栄養素からエネルギーを作った時には代謝産物も出るのですが、それが一番クリーンなのが糖質なのです。脂質やタンパク質の場合は、 体にマイナスになるような代謝産物が出るので、クリーンとはいえないのです。

以上のことから、「健康の場」「糖を使った代謝」、になっていた方が良いということです。

病気の場とは?

世の中の美や健康を意識する紳士淑女の皆様におきましては、糖をエネルギーにするより「脂肪は燃焼させたい」といった声の方が多く聞こえてきそうです。さすがにタンパク質を燃焼してくれと言う人はいないと思いますが・・・。

細胞は、ある時は糖質でエネルギーを作り、またある時は脂質でエネルギーを作りといった、都合のいいことはできないようです。

生命体の基本は糖を使ったエネルギー代謝なのですが、糖質制限などで脂質のエネルギー代謝になった場合、デフォルトのエネルギー代謝が、脂質メインに変わってしまということです。
そうなると糖は材料として使われず、高血糖になってしまうことになる。
これが高血糖の原因と言うわけです。

もし高血糖だからと糖質を制限した場合はどうなるのか?

食事から糖が一切入ってこなくなると、サブのエネルギー源としてストックしてある、脂肪を使うことになります。ただ、これにはデメリットがあって、脂肪をエネルギー源として分解すると遊離脂肪酸という物質が血中に溢れます。現代人の遊離脂肪酸は、ほぼ多価不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ6)からできているので、それが自動酸化して毒性物質のアルデヒドを作ります。それが体の場を病気の場へと変えてしまうのです。

その他にも、脂肪をエネルギーの材料にすると、糖代謝させる時に必要な、ピルビン酸脱水素酵素の働きをブロックしてしまいます。ピルビン酸脱水素酵素は糖がミトコンドリアに入る時に必要な酵素で、これがブロックされるとミトコンドリアでの糖代謝が止まってしまうことになります。
一度、脂肪を材料としたエネルギー代謝にすると、次に糖のエネルギー代謝に戻したくても、簡単には戻らないということがあるのです。これを「ランドル効果」と言います。
だから、糖質の物を食べると血中の糖が減らず、高血糖になるという悪循環におちいる。
サブのエネルギー源は非常時以外メインで使わない方がいいのです。

脂質の本来の意味が、「いざという時の備蓄」であるならば、「いざという時」はできるだけ起こらない方がよく、飢餓など緊急事態が起こるまでは取っておく方がいいわけです。糖質制限はそれを意図的に作り出す行為で、体重が減ってダイエットできるという側面もありますが、体全体には悪影響を及ぼすことになります。

そう考えると、普段は「糖質」からエネルギーを作った方がいい。
しっかり糖が使えているから、高血糖にもならない。
そうすれば、高血糖が原因で起こると言われる疾患は、起こらないことになりますね。

糖尿病の本当の原因は何?

糖尿病というのは糖の利用障害のことです。
糖の利用障害が起こる理由は上に書いた通りで、脂質に原因があるということです。
その中でも多価不飽和脂肪酸オメガ3、オメガ6) という種類の脂質が原因となっているようです。

植物油を多用した料理や食事、糖質制限やファスティングによる低血糖ストレスなどが、血中の糖を使えなくしているのです。

だから血液中の糖が減らない ⇒ 高血糖
でも腹は減るから食事をする ⇒ 血糖値上昇
細胞が糖を取り込まない ⇒ 高血糖
高血糖はまずいから糖をカットする ⇒ 低血糖
低血糖は生命の危機 ⇒ 脂肪・タンパク質分解

そして糖がますます使われなくなるといった悪循環に陥ります。

現代医学では、
「細胞に糖が入らず高血糖になるのは、インスリンが出ていないからでは?」
と言うことで、インスリンを使ったりするようですが、エネルギーを作る工場である細胞が、
「脂肪を使ってるから、糖は要りませ~ん」
となるわけです。
これではインスリンがあっても当然ながら効かないわけです。
それを現代医学は「インスリン抵抗性」なんて言ったりするようです。

結局悪いのは誰?

糖じゃないですよね?
糖は冤罪では?
悪いのは細胞で糖を使えなくしている奴。

そいつは脂肪!!

とういう事になるのではないでしょうか?

この脂肪の害については以前のブログでも説明しています。

「プーファ」フリーであなたはよみがえる!とはどんな本?
2017年7月に発刊された本です。「糖は悪だ」私が抱いていた糖質の悪いイメージを、完全に覆す切っ掛けとなった本が、この「プーファフリーであなたはよみがえる!」です。その「プーファ」とはいったい何なのでしょう?「プーファ」フリーであRead More...
”病は「リポリシス」から”を読み返し
2017年8月に出版された本で、崎谷氏の「パラダイムシフトシリーズ」の2作目です。「リポリシス」とは脂肪分解の意味ですが、脂肪をエネルギー源にとして使うと「病を引き起こす元になる」と言った内容が書かれています。病は「リポリシス」かRead More...

尿に糖がおりたり、血糖が高いというのは、結果であって原因ではないということです。
書籍の中ではもっと詳しい機序が書いてありますので、詳しい理論が知りたい方は書籍を読んでみてください。

なんで砂糖で糖尿病が治る?

糖尿病の主原因は高血糖ではなく、血糖が細胞で使われない糖利用障害にありました。
ならば細胞が糖を使えるように戻してあげれば、血糖値は落ち着くことになりますね。

そのために意識することとして、
・エネルギー代謝の材料を脂質にしないこと
・エネルギーの材料である糖を制限しないこと

ということになります。
細かい機序を省いて、ザックリと言えばこんな感じです。

ただ、
急激な高血糖は確かに危険なわけで、「砂糖は急激に血糖を上げるではないか!」という意見があってももっともなわけです。

この件に関して書籍では、次のようなことが書かれています。

二糖類である砂糖よりも、白米や小麦のようなデンプン質の方が、血糖を急上昇させる!

のだそうな。
ケーキやお菓子などスウィーツの多くは、小麦などデンプン質から作られていることが多く、そこに植物油脂も入ってくる。もちろん砂糖も入っている。
スウィーツの食べ過ぎは、砂糖と言うよりデンプン質によって血糖値を急上昇させる。そして血糖値スパイクをおこし低血糖へ。低血糖はさらに甘いものを求めさせる。
これなら単純に砂糖だけ摂った方が、まだマシと言うことになりますね。

ではなぜ砂糖なのか?

砂糖(ショ糖)は二糖類と言って、ブドウ糖果糖が結合したものです。
別に砂糖でなくても、糖にはたいていブドウ糖と果糖が引っ付いた二糖類です。
フルーツの糖もブドウ糖と果糖ですし、蜂蜜もブドウ糖と果糖です。
蜂蜜に関しては、ブドウ糖と果糖が分離した単糖の状態で入っています。
この中で救世主になるのは二糖類の中の果糖です。
ブドウ糖だけではダメなんです、果糖が一緒でなければ。

果糖や砂糖(ブドウ糖+果糖)は、ブドウ糖で見られるような、反応性低血圧や血糖異常は認められないことが、実験でも明らかになっているそうです。だからブドウ糖だけで摂るよりも、果糖も結合した二糖類で摂る方が良いというわけです。

甘い物がダメというのは、砂糖や果物ではなく、デンプン質の小麦と植物油などでできた、お菓子やスウィーツであって、糖だけであれば「甘いものは悪」とはならないというわけです。
なのに全ての甘いものを全て「悪い物」と決めつけるのはどうかという事なのです。

この果糖のすごい所は、多価不飽和脂肪酸によってブロックされた、ピルビン酸脱水素酵素の働きを復活させる効果があるのです。さらに果糖は糖よりも糖代謝が高く、また不飽和脂肪酸の酸化・燃焼もブロックするという効果も持っています。

多価不飽和脂肪酸が引き金となり、血糖値が高くなったのであれば、果糖を摂ることで改善するということになります。もちろん他にも、急激に脂肪を燃焼させないとか、魚油や植物油の使用を控える必要もあります。簡単に言えば、ですけど。

しかし・・・

「糖質は悪」を頑なに信じている人にとって、ブドウ糖果糖の摂取は受け入れ難いのは確か。

私がそうでしたから。

「果糖中毒」なんて本も出ているくらいですから。
あの本の読者の方からしたらトンデモナイ理論なのかもしれません。
更にネットで有名な著名なU医師も、「砂糖は麻薬と同じ」と語っていますし、同じく砂糖は悪いと唱える専門家も多くいらっしゃいます。

ちなみに私も以前は、U医師の書籍を読み漁り、セミナーへも足しげく通い、体の事を勉強していた時期がありました。だから言わんとしている理屈は分かっているつもりです。それでも私は現在「砂糖ってそんなに悪くないんじゃね」と言う考えでいます。

糖質に対する考え方は人それぞれです。
「甘いものは体に悪い」は間違いではありませんが、全ての甘いものが悪いわけではないと思うのです。多くの人は甘いものは体に悪いと言いながらも、甘いものが大好きです。頭で悪いと思っていても体は甘いものを欲しているはずです。その反応はあながち間違ってはいないと思うのです。

ブログの内容は、私が書籍を自分というフィルターを通して語っているだけなので、説得力がないのは否めません。しかし、書籍の内容はエビデンスも記してあり全て裏付けがあるものです。
それでも「絶対受け入れられない」と思う人はしょうがないですが、そうでなければやはり書籍を読んでもらった方が理解しやすいでしょう。

ただ、いかんせん崎谷氏の本はどれも内容が難しいです。
医療をかじったことある人なら理解できると思いますが、医学が全くの素人だと気合を入れて読む必要はあるかもしれません。

と言うことで、
今回も長々とありがとうございました。

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