発売開始は初春だった着がするこの本。
ハチミツ本は今はいいやと読まずにいたのだが、思うことあって今回読んでみました。
最初に感想を言うと、予想に反してめっちゃ分かりやすい!
ハチミツの事だけ書いてあるのかと思ったら、ここ数年の間に崎谷医師や有馬さんが常に言っている「糖のエネルギー代謝」をすごく分かりやすく書いてある。
崎谷医師の著書は専門的過ぎるので、難しいと思う人はこちらの「はちみつの教科書」を先に読んだ方が理解しやすいかも。それから崎谷博征医師の本を読んだ方がいいかもしれませんね。
あまり知られていないハチミツの真実
ハチミツと言えば「サクラ印のハチミツ」というくらい、子供の頃によく食べていたものです。
当時のサクラ印のハチミツの品質がどうだったか知りませんが、大量生産のできないハチミツを安く売っていたことを考えると、本物のハチミツではなくシロップ入りの「蜂蜜風ハチミツ」だったと思っている。
当時はまだ遺伝子組み換え作物は無かったので、混ぜていたシロップも今よりましだったかと思いたいが、本来ハチミツの持つメリットはあのハチミツには無ったであろうことは間違いない。
それは無理もない話しで、今は自然治癒に関することを仕事にしているからハチミツの事にも詳しくなりましたが、そうでなかったらハチミツに本物と混ぜ物があるなんて知りもしなかったであろう。
もし、ハチミツが体に良いと知ったならば、何の疑いも無しにスーパーのハチミツを買いに行っていたであろう。
ハチミツの健康増進作用は酵素や殺菌成分というより糖
ハチミツ本はこの本以外にも出てまして、前田京子さんの書いた本も私は持っています。
分かりやすい本ですよ。
「はちみつの教科書」よりもっと日常的というか、初歩的に書いてある気がします。
有馬ようこさんの本はもっと科学的に書かれている。
蜂蜜の成分である糖が細胞でどう使われ、どう体に作用するのか。
この辺りをとても分かりやすく説明してある。
この本より先に崎谷博征医師と共同で書いた「ハチミツ自然療法の最前線」も読んでいるので、化学的なハチミツの作用はある程度理解しています。その本と比べるとこの本は余計に分かりやすく感じます。
ハチミツの健康作用を多くの人は「酵素、ミネラル、抗菌力」みたいに思っていませんか?
でもハチミツの成分はほとんどが「糖」です。それ以外の成分は微々たるものです。
健康に寄与する成分とは、酵素やミネラルや抗菌力ではなく、糖が単糖で含まれていることが一番の成分になるのです。
こういうことを書くと・・・
甘い物は体に悪い!
糖は糖化産物ができる!
糖は麻薬だ!
などと一般人だけでなく、自然療法家や医師までもが訴えてますね。
たしかに、糖によっては良くない糖もあるので、言わんとすることが分からんでもないですが・・・
この本は、その誤解を解くために、しっかりとした科学的根拠を元に、すごくすごく分かりやすく書いてあるということです。
マヌカハニーの功罪
マヌカハニーってやったら高いですよね。
それでも体に良いからと食べている人は多いと思います。
そんなに高価なハチミツの抗菌とか殺菌とかいう成分に何を求めているのか?
私にはぜんぜん分かりません!
そもそも人間の体の表面や、口の中や大腸なんかも全部菌だらけなのは知っているでしょう?
自分の手のひらだって顔だって菌だらけ。
美しく整然と片付けられた、どんなに美しく清潔な部屋でも、目に見えないだけで菌だらけ。そんな細菌だらけの中で生きているのが普通なのです。
それを全て抗菌して殺菌して無き物にしようとする。
そんな事はやっても無駄ですから。
そのくせ(この本にも書いてあるが)、味噌にこだわったり麹にこだわったり発酵食品にこだわったり。これって全部微生物の作用でできている食品で菌ですよね。
ヨーグルトや発酵乳なんかもそうですが、「生きて腸まで届く〇〇菌」なんてキャッチコピーで色々な商品が売られているのも菌ですよね?
それらの菌には生きててもらって、他の菌には死んでもら。
そんな都合のいい話がありますか?
矛盾だらけの発想です。
マヌカハニーであっても大自然の恵みで大量生産はできません。
その年によって蜜蜂が採取する花が咲かない年もあります。
マヌカハニーの抗菌作用が全世界に知られるようになり、「これは儲かる」とばかりに、すごい量が流通するようになったのですから、収穫量が少なかったらやることはただ一つ!
シロップによる水増しです。
または抗菌成分を後付けする。
一般のハチミツと同じ手法で売るわけです。
このようなコーシロップ(遺伝子組み換え)やらを混ぜて作ったマヌカハニーで、健康になるとは思えませんよね?そういう事が普通に行われている世界なわけです。
国産だから安心なのか?
「外国のハチミツは信用できん」
「国産の方が安全だ」
このように思う人もいると思います。
でも・・・
日本の方が内容の悪いハチミツが多いといったら怒られますかね?
蜜蜂は3キロだか4キロ四方に蜜を求めて飛び回ります。
地図で半径3~4キロの円を描くと、かなりの広さがありますよね。
もしこの広さの土地に、民家や工場、ゴルフ場や農場があった場合、花が農薬や化学物質に汚染されている可能性があります。どんな田舎であっても、人工物が何もない土地は日本では限られます。
すると、ハチミツの中に除草剤や殺虫剤の成分が混ざる可能性があるのです。
実際、売られているハチミツを検査すると、それらの成分が検出されるそうです。
今はそれだけでなく放射線も検出されることがあるようです。
日本と比べて広大な土地のある外国では、4キロ四方どころか数十キロも人工物の無い土地はざらにあり、そういった場所で養蜂してい所は、薬物や放射線の影響はまず無いでしょう。
また四季のある日本では冬期間、蜜蜂の餌として「蜜」を与えるそうです。
その蜜が砂糖ならまだ良心的で、果糖ブドウ糖液糖(ハイフルクトースコーンシロップ)だったら、ハチミツを食べることで逆に不健康になる。
餌に砂糖を与えるとコストがかかるので、安価な果糖ブドウ糖液糖を与えるのだと聞きます。
本来、蜜蜂は越冬用の蜜を溜め込んでおり、餌を与えなくても越冬できるのです。
しかし、越冬用の蜜まで売るために採蜜するため、人工的に餌を与えないと冬を越せないのだとか。
もし、そのような蜜がハチミツに混ざっていたとしたら、健康のために食べるハチミツではなくなり、ただの嗜好品になってしまいます。
外国の方が蜜蜂の環境は良いといっても、いかにして儲けるかしか考えない業者は当然あるでしょう。でも、ちゃんとこだわりを持って生産している養蜂家も少なからずいるそうな。
著者の有馬さんは、自らそのような養蜂場まで訪ねていき、巣箱の環境から生産過程からオーナーの情熱度まで、全部確認したうえで買い付けを行っているそうです。
そして必ず輸入するハチミツは検査機関で成分などを調べ、混ぜ物や薬物や放射線が無いことを確認できたものしか買い付けしないんだとか。
ここまでやる日本の業者は多分どこにも無いでしょう。
病気や体質を改善するためにハチミツを利用するのであれば、このような信用できるハチミツを選ぶ必要がありますね。そうでないと、シロップや薬物が混入したハチミツでは、目的とする効果を得る事は難しいでしょう。
何はともあれ、不調がある人、健康になりたい人もそうですが、「糖」が体内でどのような仕組みで代謝され、健康作用を及ぼすかを知りたい人におすすめの本です。
また、糖質制限を推しているけど、甘い物を美味しいと感じてしまう自分に矛盾を感じる、なんて人なんかも読んでみるといいですね。

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