血液中の糖が下がらない本当の理由

愛知県江南市のメタトロン測定サロン
治療室のぞみです。

二つ前のブログで糖がエネルギーになるまでの流れを書きました。今回は代謝の良し悪しが人によって違う理由について書いていきます。

先ずは前回のおさらい。
食べ物から摂取した糖質は消化管で単糖にまで分解され、腸粘膜から吸収され細胞に運ばれます。

細胞ではエネルギーを産生する三つの段階があります。

解糖系
クエン酸回路(TCAサイクル)
電子伝達系

解糖系で2ATP
ミトコンドリアのクエン酸回路で2ATP
電子伝達系で34ATP
合計して約38ATPが作られます。

ATPとはエネルギー通貨と言われているものですが、簡単に言うとATPが多いということはエネルギーが多いと思っていただければいいです。

解糖系2ATPミトコンドリア系38ATPでは、比べものにならないくらいミトコンドリア系の代謝の方がエネルギーが沢山できることがわかりますね。

この事からも、エネルギー産生では解糖系よりもミトコンドリア系の役割の方が大きいということになります。

新陳代謝が良いと言われる人はエネルギー産生力が高い

そういう人はミトコンドリア系がしっかり回っていると言えます。少しばかり多く糖質を食べたとしても、すぐにエネルギー源として使われるため、血糖値で悩むこともないでしょう。

逆に新陳代謝が低いと言われる人。
例えば平熱がいつも35度台とかいう人はエネルギー産生力が低いと言えます。

もし、しっかり食事を食べ、量も普通に食べれているならエネルギー産生は問題ないはずですが、それにも関わらずエネルギー産生が上がらないのであれば、それはミトコンドリア系のエネルギー代謝が上手く回っていない可能性が高いということになります。

甘い物は控えているのにいつも血糖値が下がらないという人も、同じ理由でミトコンドリア系が回っていないと思われます。

ミトコンドリア系のエネルギー代謝が働くには材料である糖の他に二つの物質が必要。
それが、

酸素
ピルビン酸脱水素酵素

細胞内に入ったブドウ糖は解糖系で代謝されますが、その時にできるのがピルビン酸です。この解糖系の反応には酸素を必要としません。

解糖系でできたピルビン酸はミトコンドリア系に入ります。

その時、酸素ピルビン酸脱水素酵素が必要となります。

この二つの条件が揃わなければ、ミトコンドリア系でのエネルギー産生は回らないことになります。
酸素は何となく分かると思いますが、ピルビン酸脱水素酵素ってなんぞや?という感じですよね。
難しい話しは省きますが、クエン酸回路電子伝達系酸素が無ければ回らないということです。

ミトコンドリア系のエネルギー代謝がしっかり回っていれば、血液中にある糖は常に利用されるために高血糖に悩むことも無くなります。

実はこの酵素、身近にある物質で機能が止まってしまいます。
現代人の多くが料理に使ったり食べているあの物質です。

それは食用油。

特に多価不飽和脂肪酸という油がピルビン酸脱水素酵素の働きを止めてしまうのです。

食用油は大きく分けて二つの種類がありまして、一つが飽和脂肪酸でもう一つが多価不飽和脂肪酸

飽和脂肪酸の油といえば牛脂バターココナッツ油がそうです。

常温では固まっており熱で変性しにくい油のことです。

多価不飽和脂肪酸とは種子類に含まれる油のことです。

常温で液体で常温でも容易に容易に酸化してしまう油です。世の中では必須脂肪酸と呼ばれている油ですね。

ちなみに、必須脂肪酸は「体内で合成できないから外から補う必要がある」と人間が勝手に決めつけただけで、「体内で合成しないのは体が必要としていないからではないか?」という見方もできますね。

実際には後者が本当だと思います。

要はオイル利権が植物油脂を売るためにプロパガンダしたという・・・。

ホントかどうかは知りませんが・・・

炒め物やフライ料理をする時って、コーン油大豆油など一般的に売られている調理油を使いませんか?

お菓子、スウィーツ、調味料、加工食品なども原材料表示を見ると植物油が使われていますね。それらは多価不飽和脂肪酸の油でオメガ6と言われれる油です。

近年では健康に良いという理由で、魚油のDHA/EPAアマニ油など、オメガ3と言われる油をサラダに使ったりサプリで飲んだりする人もいますが、このオメガ3という油は非常に酸化しやすい油なんですよ。

何をもって健康と言っているのかよくわかりません。

何らかの形で毎日食べているこれらの油は、エネルギー産生に必要なピルビン酸脱水素酵素の働きを止めてしまうのです。

この様な油を長年摂り続けていれば、血液中のブドウ糖を細胞が処理できないため、高血糖になって当然なのです。

エネルギー産生に必要な糖質も、細胞が使わないのであれば血液中に残ったままになる。

それが高血糖と言われているものの正体ではないでしょうか?

油の多い現代食を長年食べ続けてきた中高年の人に、糖尿病が多いのも納得できてしまいます。

数十年前に植物性の油は健康に良い、動物性の油は体に悪いとプロパガンダされてきました。今の中高年の方々はそれを信じ長い年月をかけ、植物性油脂を食べ続けてきたのではないでしょうか?

だからブドウ糖を上手く代謝できず、血糖値が高い状態にさらされる。

高血糖になるから甘い物を控える?

高血糖対策で糖質を控えるとエネルギー源に中性脂肪を使うしかなくなる。

その中性脂肪を燃やしてエネルギーを作ると血液中に遊離脂肪酸が溢れてしまう。

それが糖代謝をブロックし、さらにブドウ糖が使えなくなる。

悪循環の始まりです。

植物油脂を工業的に抽出する技術が無かった時代、贅沢に油を使った料理なんてありませんでした。

家庭で抽出できる植物油もあったでしょうが、大量に絞り出すなんてことはできなかったはず。

その時代に比べたら現代人の植物油の摂取量は雲泥の差で多い。

自然の食材に含まれる程度の油分なら影響は少ないでしょうが、しかし抽出した油を大量に使っている現代の食事では、それが大きな問題となりえます。

そう私は思っています。

メタトロン測定でわかる

エネルギー産生に糖が使えているのか使えていないのか、油の邪魔が入っているのかいないのか、メタトロン測定すると分かるんです。

1~2年前にメタトロン測定に来たクライアントさんがいました。

珍しく油の影響を示すデータが全然出なかったのです。

なかなかそういう人は珍しい。

メタトロンを受ける人の9割以上は、多かれ少なかれ油の影響が見て取れます。ただ、その人だけはまったく油の影響のデータが出なかった。

なぜだろう?

そう疑問に思ってご本人に聞くと、何年か前に油を摂ると具合が悪くなることに気づき、それ以降は油を摂らなくなったとのことでした。

なるほど、と思いました。

メタトロンには出ちゃうんですよ。
体が油の影響を受けているのかいないのか。
糖の代謝が回っているのかいないのかが。

個々のエネルギー産生量の差は食習慣で変わってきます。糖質制限していたり油料理を頻繁に食べているかで変わります。

その辺の話しを詳しく知りたければ、崎谷博征医師や有馬ようこさんの書籍に詳しく書かれているので、実際に本を手に取って読んでみるといいと思います。

長くなりましたので終わりにします。
ありがとうございました。

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