書籍、病は「リポリシス」から、を読んで

愛知県江南市にある
「自然派・治療室のぞみ」です。

今回も消えた旧ブログでよく読まれていた記事を再レビューします。

今回はこちら・・・

病は「リポリシス」から
著者:崎谷博征

一般の人からしたら、今回の「リポリシス」も前回の「プーファ」も何の事だか分からないですよね?リポリシスは英語で「lipolysis」と書き、意味は脂肪分解の事で、脂肪分解が病を作り出しているといった内容の本です。

脂肪分解とは、ダイエットの時に「脂肪を燃やせ」と言いますよね?それです。脂肪を燃やすとは、運動なり糖質制限することで、溜め込んだ中性脂肪をエネルギー源に使えという意味です。

エネルギー代謝の話しは前回の記事でも書きましたが、エネルギーは栄養素を元に作られます。それが三大栄養素です。三大栄養素には、糖質、脂質、タンパク質とありますが、生命体がメインで使うのは基本的に糖です。脂質とタンパク質もエネルギー源として使えますが、体の構成要素としての役目の方が主です。

ストレスの原因は数あれど、生命体最大のストレスと言ったら何でしょう?

それは「低血糖」です。
低血糖の先は「死」ですから。
体にとっては緊急事態。

低血糖状態に対応するため体内では色々なホルモンを分泌しています。

低血糖ファスティング糖質制限などで意図的につくれますが、それが続くと身体は飢餓的状態にあると認識します。これに対応するためストレスホルモンを分泌させます。

血糖値が低下してエネルギー源が枯渇すると筋肉や肝臓に貯えてあるグリコーゲンを分解してエネルギーに変えます。しかしそれは数時間しか持ちません。

食事から栄養が入らず血糖値が維持できなくなると、肉体に備蓄してある材料を使いますが、グリコーゲンも中性脂肪も使い果たした後は、自分自身の体を構成するタンパク質も分解を始めてしまいます。

肉体は食べられないという緊急事態であっても、最後の最後まで命の灯を消さないようにできています。自分の肉体そのものを分解してでも生き続けられるシステムが備わっているのです。しかし、これが長時間にわたると体に厄介なことが起こりはじめます。

エネルギー源である糖が使えず中性脂肪をエネルギー源に使い続けることは良いこととは言えません。なにが起こるかは、前回のブログにも書きました。

中性脂肪とはグリセリンに3つの脂肪酸が結合したものです。
これが脂肪細胞の中に蓄えられています。
エネルギーを産生する時、血液中に糖が無ければ中性脂肪を分解して使います。
これがリポリシスです。

中性脂肪の脂肪酸には種類があるのですが、この脂肪酸が多価不飽和脂肪酸で構成されている場合に問題が起こるのです。

多価不飽和脂肪酸(プーファと呼びます)を摂取していると、脂肪分解(リポリシス)された時に毒性のあるアルデヒドを作り出すのです。現代人は不飽和脂肪の油を過剰に摂っているため、体脂肪として蓄えられている中性脂肪も多価不飽和脂肪酸になっていると推測でき、多くの人がその影響を受けていると考えられます。メタトロン測定をするとよく分かる。

リポリシスが持続すると・・・

1、肝臓や筋肉への糖の運搬がブロックされる
2、糖のエネルギー代謝に必要な酵素がブロックされる

1、肝臓や筋肉はグリコーゲンという糖の貯蔵体を貯えておくところですが、多価不飽和脂肪酸の血中濃度が高くなるとインスリンの刺激があっても細胞に糖を取り込めなくなるんだとか。

2、糖のエネルギー代謝ではミトコンドリアが重要な役割をします。そのミトコンドリアで糖を代謝させるには「ピルビン酸脱水素酵素」という酵素が必要になります。多価不飽和脂肪酸の濃度が高くなるとこの酵素の働きを止めてしまうんだとか。

1も2も血液中の「糖」は行き場がないので残ってしまうことになります。

この状態が高血糖です。

また、この状態ではインスリンがじゅうぶんでも糖を細胞に取り込めないので血糖値は下がりません。
これがいわゆる「インスリン抵抗性」というやつです。

リポリシスを起こしやすい食事

先ほど、生命体最大のストレスは「低血糖」と書きました。

生命体は「糖」がエネルギー源ですが、脂肪タンパク質をエネルギー源に使わなければいけない状況というのは、食事から糖が入ってこない、慢性的なストレスにさらされている、糖代謝異常で糖が使えない状態の時です。

日頃から糖質を制限した食習慣はダイエットで「痩せる」という目的には効果的ですが、体にはかなりの負担となります。

低炭水化物食(糖質制限)
ケトン食

この様な食習慣を意識していると、その人が目的とする効果もあると思いますが、デメリットも大きくなります。健康志向の人の中でも上のような食事法を実践している人はいるのではないでしょうか?

これらはどれも糖質を制限するもの。
そう、糖質制限です。

実は私、過去にやっていました。
8ヶ月で18kgも痩せてしまいました。
痩せるということだけで言えば大成功です。
しかし、健康的かと言えばNOですね。

低炭水化物食もケトン食も低血糖を引き起こすものです。
エネルギーの材料である「糖」が入ってこないので、脂肪タンパク質を分解してエネルギー源にします。それによってリポリシスが起こるわけです。

リポリシスが起これば遊離脂肪酸の濃度が高まり、肝臓や筋肉への糖の運搬が止められ、糖のエネルギー代謝が止まってしまうという・・・

健康になるため良かれと思いやったことが、逆に不健康の道へと進むことになります。

生命体最大のストレス「ファスティング」

糖質のみならず脂質もタンパク質も入ってこないファスティング(断食)は、意図的に「飢餓」を作りだすものです。当然ながら栄養が入ってこないので肉体をエネルギー源に変えるしかなくなります。

暴飲暴食などが原因で体調を崩している人がファスティングすれば、調子が良くなるのはあると思います。しかし、それを繰り返していたのでは逆に調子を崩すはずです。

ファスティングを24時間行うとリポリシス(脂肪分解)が起こりアルデヒドが発生するというのは、実際の研究でも報告もされています。

それによると・・・

24時間どころか習慣的に朝食を食べなかったり、16時間以上食べない時間を作ることで、甲状腺機能が低下したりインスリン抵抗性になるのだそうです。

書籍の内容を私のフィルターを通して書いてみましたが、脂肪を分解させることはヘルシーなようでも、実際は体に良くないことが分かりましたでしょうか?

多くの健康情報は「糖」を悪のように言います。
糖を摂らない事こそが健康だと言わんばかり。

悪いのは「糖」そのものではなく、加工食品や清涼飲料水に入るブドウ糖果糖液糖人工甘味料などの糖です。

人工的に作られた糖でなければ極度に糖を避ける必要はないと思います。逆に適宜摂る必要があるのではないでしょうか。

私自身が糖質制限で8ヶ月マイナス18Kgという経験から、身をもって糖質制限はメリットよりも弊害の方が大きいことを体験しています。

デメリットだったのは、

筋肉量が落ちた = タンパク質が分解されてしまった
代謝が低下した = 甲状腺機能低下&エネルギー低下で元気が出なくなった
高血糖 = 糖代謝がブロックされインスリン抵抗性

メタトロン測定をするとこの辺のことがよく分かります。
エネルギー代謝が「糖」寄りなのか「脂質」寄りなのか分かります。

ダイエットしたり糖質制限は、短時間でその効果をダイレクトに見ることができます。ただ、弊害も大きいため長期的に見るとデメリットの方が大きくなると思います。

余分な脂肪は通常の新陳代謝でも燃焼され安全に代謝されていきますが、意図的な脂肪燃焼(リポリシス)はデメリットの方が大きいので考え直した方が良いように思います。

最後に、残念ながら既にこの本は売っていませんが、後に発刊された書籍にも書かれているので興味のある方はお読みになるといいでしょう。

慢性病の原因は「メタボリック・スイッチ」にあった!

著者:崎谷博征
出版社 ‏ : ‎ 秀和システム
発売日 ‏ : ‎ 2022/4/20

オメガ3神話の真実

著者:崎谷博征
出版社 ‏ : ‎ 秀和システム
発売日 ‏ : ‎ 2022/10/4

内容が少し難しいですが、実際に書籍を手に取って読んでいただくのがいいでしょう。

実は上の二つの書籍もブックレビュー書いたのですが、2023年3月の不手際でデータが消えてしまったので、また読み返した時にブログにしたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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