愛知県江南市にある「自然派・治療室のぞみ」です。
少しブログの更新が開いちゃいましたが、先回のブログの最後に、
「糖は必要だけど、糖を摂ると高血糖になる」
「高血糖を恐れて糖を制限するとエネルギー生産が上がらない」
こんなことを書きました。
一般的には高血糖は糖尿病など病気の原因と言われています。
病気の原因に高血糖があるのは分かりました。
では高血糖そのものの原因は何?
ざっとネットで調べてみると・・・
肥満や過食
運動不足
ストレス
インスリンの働き
これら生活習慣の乱れと書かれています。
なるほど!
とは思いますが全然説明が科学的ではないですね。
肥満や過食?
と言うことは食べ過ぎているといいたいのでしょうか?確かにそうかもしれませんね。
運動不足?
運動不足はエネルギーを使わないから、血液中の糖も使われないということか?もしそうなら運動嫌いな人はみんな高血糖になりはしないか?
たぶん違いますね?
ストレス?
通常はストレスに対応するためエネルギー消費量は増えます。そのため、血液中の糖は利用されるはず。なのに高血糖の原因とするのはよく分かりません?
インスリン?
インスリンが分泌されないとか、インスリンが効かないという話しはインスリン抵抗性の話しですね。
インスリンが分泌されないのは膵臓の問題ですが、インスリンが効かないのは他の理由があるからで、直接の原因とは言えないのではないでしょうか?

ちょっと視点を変えて考えてみます。
糖はエネルギー源として必要なもの、というのに異論は無いでしょう。
血液中の糖がエネルギー源として使われているならはず血糖値は下がるはず。
でも減らないから高血糖。
なぜ血液中の糖が減らないのか?
この減らない理由が細胞の中の問題ではないかと考えてみる。
もし細胞内で糖が代謝できない状態にあるならば、血液中の糖が減るわけがない?
糖を使ってエネルギーを生み出す二つの方法。
細胞質内=解糖系
ミトコンドリア内=クエン酸回路・電子伝達系
酸素がない状態では解糖系、酸素がある状態ではクエン酸回路・電子伝達系。
エネルギーは媒介物質のATPとして表されます。
生産されるエネルギー量は、
解糖系で2ATP。
クエン酸回路・電子伝達系で36ATP。
エネルギー産生量の違いがすごくあります。2と36では雲泥の差ですね。
エネルギー産生効率の良さは断トツで、36ATPを作るミトコンドリア内のクエン酸回路・電子伝達系に軍配が上がります。
それから、ミトコンドリア内でエネルギーを作るには、エネルギー源である糖の他に次の二つの物質が必要です。
酸素と活性型甲状腺ホルモン(T3)
クエン酸回路・電子伝達系の代謝は、エネルギー源である糖の他に、酸素と活性型甲状腺ホルモンが必要なのです。
だから、甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺は、常日頃から元気な状態にしておかなくてはなりません。
甲状腺ホルモンが分泌されなければ血中の糖は使えないため、結果的に高血糖になるということです。
高血糖の原因は、肥満や過食、運動不足、ストレス、インスリンの働きも関係しているかもしれませんが、本当の原因はミトコンドリア内でのエネルギー代謝が上手く回っていないということです。
今日は以上です。
お読みいただきありがとうございました!
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