江南市の治療室のぞみです。
有酸素運動と言えば、
ダイエットだったり心肺機能の強化といったイメージですよね?
有酸素運動の好き嫌いはあるでしょうが、体に悪いイメージは無いと思います。
かえって健康的と思っている人の方が多いのではないでしょうか?
でも実際には・・・
健康的とは言えない。
有酸素運動は過激になればなるほど、健康とは無縁になってくるのです。
運動=健康
間違いとは言いませんが、運動強度によっては健康を害するのは確かです。
競技者であれば勝利のために激しいトレーニングをするのは当たり前ですし、肉体を限界まで追い込み心肺機能を高めないとパフォーマンスは上がりません。
それでもいいのです、アスリートは健康を目的スポーツしているわけではなく、勝利という目標を達成するためにトレーニングしているわけですから。
そうは言っても健康体でなければパフォーマンスも発揮できないので、体のメンテナンスには気を使っていると思います。
競技者は「肉体にストレスがかかるからハードトレーニングはやめよう」とは思わない。
もし一般の人が「健康になるため」と言って、競技者のようなトレーニングを行っているのであれば、求める結果よりもデメリットとなる可能性が高いことは知っておくといいでしょう。
肉体的鍛錬はエネルギー消耗が激しく、肉体にとって負担が大きいからです。
体を動かすにはエネルギーが必要
体は安静状態にあっても新陳代謝があるためエネルギーを消費しています。
活動すればするほどエネルギーは消耗します。
これが強度の高い有酸素運動となれば、より多くのエネルギーが消費されます。
ジョギングなどの有酸素運動はエネルギー代謝が良好な人ならまだしも、代謝が低くめで日頃から元気の無い人はやらない方がいいでしょう。
もし有酸素運動をしたいのなら、ジョギングではなくウォーキングの方がいい。
ハードな有酸素運動でエネルギーがどれだけ使われるか、マラソンやジョギングを例に説明していきます。
1、
運動を開始した時に使われるエネルギー源は開始前に食べ物から摂った血液中の糖です。しかし、これはすぐに使われてしまいます。
2、
次に筋肉や肝臓に貯蔵してあったグリコーゲンを分解。貯蔵量は筋肉量などで変わるため個人差があります。数時間しか持ちません。
3、
血糖値が低くグリコーゲンも使ってしまった場合。糖新生という形でエネルギー源を確保します。体に蓄えた中性脂肪またはタンパク質を分解し糖に変換します。
見て分かるように、強度の高い長時間の運動では、血液中の糖や貯蔵体であるグリコーゲンは使われてしまうため、不足したエネルギー源を体の組織(脂肪やタンパク質)から崩してくることになります。
強度の高い長時間の運動では酸素の要求量が増えます。ハードな有酸素運動であればあるほど、体の中で酸素が不足しがちになります。
体は酸素が足りない状態になると、エネルギーの産生にミトコンドリア系ではなく解糖系を使うことになります。しかし、解糖系でのエネルギー産生はミトコンドリア系の産生量に遠く及ばない。
解糖系では:2ATP
ミトコンドリア系では:36ATP
しかも、解糖系でエネルギーを作ると乳酸の産生が高まり、これがまたよろしくない。
乳酸は肝臓で代謝されエネルギー源にも使われますが、その過程で多くのエネルギーを使うため、他でエネルギーが必須の時には効率がよくない。
健康体の人ならまだしも普段からエネルギー代謝が弱い人の場合、あまりに多くの乳酸が蓄積すると肝臓が処理しきれなくなります。そして、血液中に溢れてしまう(処理にはエネルギーが必要)。
これが酷くなったのが乳酸アシドーシス。
嘔吐や吐き気、脱力や意識障害などが起きたりします。
普通の人で障害が起きるほど長時間の運動をすることは無いと思いますが、多かれ少なかれ糖が枯渇するようなハードな有酸素運動を続けると、こんなことも起こりうるわけです。
有酸素運動で糖が枯渇しても、脂肪やタンパク質でエネルギーを作ることはできますが、糖と違ってデメリットが大きい。
デメリットとは?
先ず、日常的に脂肪組織をエネルギー源にしていると、糖のエネルギー代謝に必要な酵素を働きを阻害。
そのため、血液中に糖があってもミトコンドリア系では使えなくなる(ランドル効果)。
それが元でエネルギー効率の悪い体になる。
もう一つ問題なのは、糖が使えず中性脂肪を分解してエネルギー産生すると、遊離脂肪酸が酸化して過酸化脂質ができる。
過酸化脂質は体にとって毒性があるのです。
過酸化脂質がタンパク質と結合すると、ALEsという終末過酸化脂質産物が体内で形成。
このALEsという変性タンパク質は、細胞レベル・組織レベルで機能を障害するきっかけになります。
タンパク質をエネルギー源にした場合。
・アンモニアが発生
・アンモニアは脳に神経毒性がある
・アンモニアの処理にエネルギーが必要
エネルギーを作るためにエネルギーを消費する。
それでは足りないから更に脂肪やタンパク質をエネルギー源に分解する。こんな効率の悪いことの繰り返しになります。
そう考えると競技者でない限り、脂肪やタンパク質をエネルギー源に使ってしまうような高強度の有酸素運動は日常的にしない方が健康的と言えます。
健康面の向上が目的でトレーニングする人は、ウォーキングくらいにしておいた方がいいと思うのです。
そういう私は週末の多くを、トレッキングして過ごします。
何時間も山中を歩いています。
登っている時は心拍数が160位になる時もあるので(平均すると130~140くらい)、高強度の有酸素運動と同じくらいの身体的負担があります。
でも、健康になるためにトレッキングしているわけではないので、デメリットを理解した上で身体的負担の対策をして登っています。
好きなスポーツをやる場合、これらのことを理解した上で行えばいいかと思います。
そして対策として、肉体が(中性脂肪・タンパク質)エネルギー源にならないよう、吸収のいい糖を適宜補給しながら行うといいでしょう。
本日は以上です!
ありがとうございました。

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