新年明けて早10日、治療室のぞみです。
今年もよろしくお願い致します。
さてさて、年初からエネルギーの話し。
私たちの体を機能させる細胞の数は60兆個とか37兆個とか言われています。
その細胞を機能させるにはエネルギーが必要です。
生命体は絶えずエネルギーを必要とし、そのために食事で栄養と摂るわけです。
飲食した栄養素は胃腸で消化吸収され、全身を巡り各細胞でエネルギー源として使われます。
その栄養素が三大栄養素。
糖質・脂質・タンパク質ですね。
栄養素にはそれぞれ主な役割が決まっています。
脂肪やタンパク質は体の構成要素としての役割がメイン。
糖質はエネルギー源としての役割がメイン。
もちろん、糖以外の脂質やタンパク質もエネルギー源にはなりますが、代謝した時に不要な老廃物が出てしまいます。
そういう点では老廃物を出さない糖が一番優れているということになります。
糖=エネルギー源
脂質=体の構成要素
タンパク質=体の構成要素
エネルギーはどこでどの様にして作られる?
エネルギーは細胞内で3つの方法で作られます。
1、解糖系
2、クエン酸回路
3、電子伝達系
この三つが効率的に働くことでエネルギーが産生されます。
エネルギー源は糖が基本となり単糖のブドウ糖が主に使われます。
この他に果糖・ガラクトースも単糖類です。
単糖類というのは糖質を消化分解した時の最小単位の分子と言えばわかるでしょうか?
ここまで分解されて初めて腸粘膜から吸収されます。
単糖以外に二糖類というのもあります。
ショ糖(スクロース・ラクトース・マルトース・トレハロース)がそうです。
身近な物では砂糖が二糖類です。
砂糖はブドウ糖と果糖が一つに結合したもので、一回結合を外せばブドウ糖と果糖に分離し単糖となります。
これら単糖類は消化分解するのに余計なエネルギーを使いません。
二糖類であっても分解作業が1回だけなので、そこにはさほどエネルギーは使いません。
デンプン質のように分子構造が複雑になればなるほど、それを細かく消化分解して単糖にするまで多くのエネルギーを消費します。
エネルギーを作るためにエネルギーを消費するという、効率という点では少し手間のかかる糖類と言えます。
単糖にまで分解された糖は腸粘膜から細胞内に吸収されます。
最初は細胞質内で解糖系によって1分子のブドウ糖から2ATPができます。
解糖系の代謝は酸素を必要としません。
代謝された後はピルビン酸になります。
ブドウ糖以外に果糖(フルクトース)の場合は、ワンカーボン回路という仕組みによって解糖系とは別に4ATP作ることができます。
果糖が一緒にあれば解糖系の2ATPと合わせ、合計6ATP得られることになります。
だから果糖を含むフルーツやハチミツは代謝が低い人には大変おすすめです。
誤解を恐れずに言うと、悪名高き?砂糖ですらブドウ糖と果糖の結合した二糖類です。
吸収されると速やかにエネルギー源として使われます。
精製した糖はミネラル分が無いため悪く言われますがそうとも言えません。
過去に拒食症で白砂糖しか食べられない人が大学病院に通院していたそうです。
その人は白砂糖だけで2年間生きたそうです。
もし砂糖が体に悪い物なら、それだけの食事で2年も生きられません。
解糖系でできたピルビン酸は、ミトコンドリア系のエネルギー代謝へ
ピルビン酸がクエン酸回路に入るためには条件があります。
酸素とピルビン酸脱水素酵素が必要になります。
酸素とピルビン酸脱水素酵素があれば、ピルビン酸はミトコンドリアのクエン酸回路で代謝されていきます。もし酸素とピルビン酸脱水素酵素が無い場合、ピルビン酸はミトコンドリアには入れません。
するとピルビン酸はエネルギー産生に使われず乳酸に変換されてしまいます。
最終的には、複雑な過程を経て電子伝達系で電子が受け渡されていく中で、最終的に合計36ATPを産生します。
近年、二酸化炭素は悪者扱いされているのはご存じですよね?
でもこれって冤罪と言えます。
エネルギー産生には二酸化炭素も重要な要素ですから。
どういうことか?
皆さん呼吸していますよね?
呼吸する意味って酸素の取り入れと二酸化炭素の排出です。
吸った酸素は肺から血液に乗り細胞に運ばれ、そこで二酸化炭素と交換されます。
この酸素の受け渡しには、二酸化炭素が必要なのです。
二酸化炭素が無ければ酸素を細胞に渡すことができないのです。
細胞から排出される二酸化炭素があることで、赤血球から酸素を受け取れるわけです。
例えば、
肺から赤血球で運ばれてきた酸素が仮に10個だったとします。
細胞から出される二酸化炭素が仮に5個だったとします。
肺から呼吸し運ばれてきた赤血球に10個の酸素があったとしても、二酸化炭素が5個しかなければ5個の酸素しか受け取れないということです。
これをボーア効果と言います。
糖のエネルギー代謝が回っている人は二酸化炭素も多く出されるため受け取れる酸素も多くなり、よりミトコンドリアの代謝が上がる。
逆に糖のエネルギー代謝が低い人は、ミトコンドリア系の代謝が低い。
すると代謝産物の二酸化炭素の産生量も少ない。
二酸化炭素が少なければ受け取れる酸素も少ない。
酸素が少ないからミトコンドリア系のエネルギー産生が回らずエネルギー量も上がらないのです。
新陳代謝を上げたいのであれば、糖のエネルギー代謝を上げろ!
そのためには材料である糖が必要不可欠です。
その糖も単糖類か二糖類がよく、酸素を必要としない解糖系よりも、酸素を必要とするミトコンドリア系が働いている方が産生力は高い。
しかし、糖のエネルギー代謝は個人差がすごくあるため、誰もが同じ食料から同じだけのエネルギーが作れるわけではないのです。
メタトロン測定をやっていると、この辺のことがデータに表れるんです。
糖のエネルギー代謝が低い人は、見るからに虚弱な感じがしますし、お肌の状態も良い状態とは言えません。何かしら体に問題を抱えていることが見て取れます。
それゆえにメタトロン測定できるサロンを探して、お越しになるのだと思います。
エネルギー代謝を上げるには糖と酸素の他にまだ必要な条件があるんですが、それは次回にします。
長くなってしまったので、一旦終わりにします。
ありがとうございました。

愛知県江南市のメタトロン測定サロン
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