お肌のシミの正体を知って夏対策

江南市の治療室のぞみです。

今日は雨降り。
先日までは梅雨晴が続いていましたね。

暑いから薄着になりたいけど紫外線も気になる。
そう思う女性は多いのではないでしょうか？

さて夏と言えば紫外線。
紫外線と言えばシミですね。

外出する時は紫外線対策として肌の露出を減らしたり、日焼け止めを塗っていると思いますが、紫外線だけが原因なのか？という話し。

シミの原因でよく耳にするのは、紫外線の他に肌のターンオーバー(新陳代謝)の低下。
肌の新陳代謝によって剥がれ落ちるはずのメラニン色素が残ってしまうからシミになると言われます。ネットで調べると他にも活性酸素も原因の一つとして書かれていますね。

シミ対策として多いのは「新陳代謝を上げましょう！」です。
多くの人は分かっていると思いますが、簡単に上がらないのが新陳代謝。
その新陳代謝を上げるための方法として書いてあるのが、

・生活習慣の見直し
・適度な運動
・酸化しないよう抗酸化する

もっともな話しだと思います。

シミっていうのは何？

シミをネットで調べると検索上位に出るのは製薬系のホームページ。
商品を売らなきゃいけませんから当たり前ですね。

各社何が書いてあるか見てみると、原因は「メラノサイトが・・・」と書かれているのが多い。
素人向けに簡単に説明しています。
もっと詳しく説明しているサイトは無いかと探してみるもありませんね。

シミになる原因はネットに詳しく出ていなくても、私の読んでいる書籍には書いてあります。
簡単ではありますが書かれていることを紹介してみます。

シミの正体とは「リポフスチン」。

老化色素とも呼ばれるものです。
リポフスチンとは過酸化脂質と鉄によって変性した物質です。

リポフスチンができやすい人は、不飽和脂肪酸(酸化しやすい油)とフリーの鉄(遊離鉄)が多く蓄積しています。

不飽和脂肪酸というのは料理や加工食品に多く使われる植物油(オメガ６)や、健康に良いと言われ最近はスーパーでも売られているオメガ３の油です。

通常、鉄というのはタンパク質と結合して体内に存在しています。
ヘモグロビンが分かりやすいかな？
他にもフェリチンとかトランスフェリンが鉄を結合するタンパク質です。
鉄がタンパク質と結合している理由は、鉄単体(遊離した状態)では危険だからです。

リポフスチンで問題になる鉄とは、タンパク質と結合している鉄ではなくて、フリーで存在する遊離鉄のことです。

女性の人に多いと思いますが、意識して鉄サプリや鉄強化食品を摂っている人は遊離鉄が過剰になっているかもしれません。

血液検査で血液中に鉄が少ないと、鉄不足という診断になります。
この「血液中に」というのがミソで、血液中に少なくても組織中に少ないとは限らないのです。
血液中に鉄が少なくても組織内には過剰に蓄積していることもある。

タンパク質と結合していない鉄が血液中に遊離するのは危険なので、あえて血液中ではなく組織内に留めているということらしい。

そのため、血液検査では鉄欠乏になってしまう。
これが事実のようです。

血液検査で指摘されなくても、鉄分が足りていないという思い込みで、サプリや鉄強化食品を摂っている人は多いのではないでしょうか？

そのためにシミができやすいのだとしたら・・・
怖いですね。

鉄を意識して摂り、アマニ油やDHA/EPAのサプリを意識的に摂っている人は注意した方がいいかもしれません。良かれと思いやっている習慣が、逆にシミを作りやすくしている。

特に新陳代謝が低い人は、それらの鉄や過酸化脂質をデトックスする力が少ないため、よりシミが残りやすくなります。

シミができる背景には、新陳代謝の低さ、過剰な不飽和脂肪、そして鉄の問題が関係しているのです。

子供はなぜシミが少ないのか？

一つ目は、大人より子供の方が基礎代謝が高い。

親と同じ不飽和脂肪の多い食事をしていても、子供の方が代謝が高く肝臓での排泄が早いため溜め込みにくい。

もう一つは、子供の方が大人より体内での鉄の蓄積が少ないためです。
不飽和脂肪もフリーの鉄も、加齢とともに蓄積していくため、大人はシミになりやすく、シミになる材料の少ない子供はなりにくいと言うことです。

知っておきたいシミ対策

ということで、本当にシミ対策をしたいと思うのなら、不飽和脂肪の油を避け、鉄剤や鉄強化食品で鉄分を摂ろうとしない事です。

もし、過剰に鉄が蓄積している不安があるなら、鉄をキレートし排泄する効果のあるラクトフェリンを摂るのがいいようです。

たぶん皆さん事実関係を調べるためにネット検索を使うと思いますが、検索に出てくるラクトフェリンの作用は鉄の排出ではなく、「鉄を吸収しやすく貧血に効果的」と書かれているものが多い。

摩訶不思議。

その辺は、実際の研究論文で報告されている作用の方が信頼できるので、ラクトフェリンは鉄のキレート排泄作用と見ておけばいいでしょう。

でも、一番やっておきたいのは不飽和脂肪の油の排除と鉄をあえて摂らない事です。

今日は以上です。