平均寿命と健康寿命の差から考えること(コラム)
※ はじめに
この記事は、医療的な診断や治療、効果を断定することを目的としたものではありません。
厚生労働省が公表しているデータをきっかけに、
「老後をどう生きたいか」
「どんな状態を理想としたいか」を、
一人のセラピストの視点で考えてみるためのコラムです。
健康寿命と平均寿命という数字
「健康寿命」と「平均寿命」という言葉を耳にする機会が増えました。
健康寿命とは、日常生活に制限なく、自立して生活できる期間のことを指します。
厚生労働省が公表している「健康寿命の令和4年値」では、次のような数字が示されています。
令和4年の平均寿命
- 男性:81.05年
- 女性:87.09年
健康寿命
- 男性:72.57年
- 女性:75.45年
この二つの数字のあいだには、一定の差があります。
この差をどう受け取るかは、人それぞれでしょう。
健康寿命とは、「日常生活に制限なく、自立して生活できる期間」のことですが、このデータを見ると考えさせられてしまいますね。
「通常の日常生活を送るのが難しい期間」がどうしても存在する。
私自身が普段この様な方々のケアをしているので、どうしても現実問題として見えてしまいます。
この期間をできるだけ短くすることは、
日々の生活習慣がとても重要かなと思うのです。
私はこの数字を見て、「不安」を煽るための情報ではなく、
これからの生き方を考えるための材料として捉えたいと感じました。

「ピンピンコロリ」という理想と現実
多くの人が、元気に過ごし、最期は苦しまずに迎えたいと願っています。
いわゆる「ピンピンコロリ」という言葉に象徴される考え方です。
ただ、現実は必ずしも理想通りに進むとは限りません。
年齢を重ねるにつれて、体の変化や不自由さと向き合う時間が生まれることもあります。
だからこそ私は、
「どうすれば寿命を延ばせるか」ではなく、
「どんな状態で歳を重ねたいか」を考えることが大切だと思っています。
生活習慣をどう捉えるか
生活習慣という言葉は、ときに重たく聞こえます。
「何かを変えなければいけない」「努力しなければならない」
そんな印象を持つ人も多いかもしれません。
けれど私自身は、生活習慣を
体との付き合い方の癖のようなものだと捉えています。
良い・悪いで裁くものではなく、
今の自分に合っているかどうかを、静かに見直していくもの。
もし何か一言いうなら、食習慣が老化のあり方に直結することは無視できないと言うこと。そのために意識したいのは、毎日口に入れるものの内容。
このあたりは気にしたいところではあります。
食べ方について思うこと
食事は、体をつくる大切な要素です。
一方で、「これが正解」という形があるわけではありません。
極端な制限や、流行だけを追いかける食事は、
かえって体との距離を広げてしまうこともあります。
私が日々感じているのは、
- 何を食べるか
- どれくらい食べるか
- どんな気持ちで食べているか
この三つが、案外見落とされがちだということです。
例えば、
最近は加工食品が多いので食品添加物のことは無視できないと思うし、天然の野菜であっても無農薬ばかりではありません。
何を食べるか、どの程度の頻度で食べるのかを意識することは、とても大事なことだと思うのです。

体を動かすことについて
運動もまた、「やらなければならないもの」になった瞬間に、続かなくなります。
激しい運動や、無理なトレーニングよりも、
日常の中で自然に体を動かす時間をどう作るか。
歩くこと、伸ばすこと、姿勢を意識すること。
それだけでも、体の感覚は少しずつ変わっていきます。
器具を使わず自分の体重だけでできるエクササイズがたくさんあります。
これらは自宅で簡単にできるものばかりです。
例えば、プランク。
これは体幹を安定させるのにとてもいいです。
その他、柔軟性を高めるようなヨガもいいでしょう。
ただポーズを意識するあまり、体を壊しかねない部分もあるので、無理しないことが大切です。

睡眠は体からのサイン
眠れない、寝ても疲れが取れない。
そうした状態は、体からのサインの一つかもしれません。
睡眠を「休む時間」ではなく、
整える時間として捉えると、見え方が変わることがあります。
夜の過ごし方、寝る前の習慣。
小さな選択の積み重ねが、翌日の体調に影響していることも少なくありません。
就寝中はからだのメンテナンス時間としての要素も兼ねています。
実は眠っているように見えて、体の中では明日ベストな状態で動けるよう、修復作業が行われています。
空腹すぎる就寝や満腹すぎる就寝は、体のメンテナンスの妨げになりかねません。深酒なんかもそうですね。
この辺りを意識すると、いつもより良い眠りにつけるかもしれません。

数字の先にあるもの
平均寿命や健康寿命の数字は、
未来を決めるものではありません。
けれど、
- 今の生き方を見直す
- 体の声に耳を傾ける
- これからをどう過ごしたいか考える
その「きっかけ」にはなります。
このコラムが、
「何かを始めなければならない」ではなく、
「少し立ち止まって考えてみよう」
そんな時間につながれば幸いです。
体を知る、という選択肢
体の状態を知る方法は、ひとつではありません。
体の磁場を測定する「メタトロン」も、その一つの手段として存在します。
体を数値や周波数という別の視点から眺めることで、
これまで気づかなかった自分の状態に目が向くこともあります。
興味のある方は、別ページで紹介しています。

