体が「低血糖」を嫌う理由を、体の仕組みから考える

※この記事は、医療的な診断や治療を目的としたものではなく、
私自身の施術経験と、体の仕組みに対する考察をまとめた思想コラムです。


私たちの体は、とても正直です。
とくに「エネルギーが足りない」という状況に対しては、
驚くほど敏感に反応します。

体にとって、
血糖値が下がること = 命の危機

そのため、体内には血糖値を下げる仕組みよりも、
血糖値を上げる仕組みのほうが多く備わっています。

これは異常でも欠陥でもありません。
長い進化の過程で、
「飢えること」への備えが最優先されてきた結果です。

つまり、人の体は
飽食よりも飢餓に強い設計になっている。

この前提を知らずに体を扱うと、
知らないうちに体へ強いストレスをかけてしまうことがあります。

ここから先は、
血糖値とホルモンの関係を通して、
体がなぜ低血糖を避けようとするのか、
その仕組みをもう少しだけ掘り下げてみたいと思います。


血糖値に関わるホルモン

以下のホルモンは、いずれも血糖値と深く関わっています。

  • アドレナリン
  • コルチゾール
  • 成長ホルモン
  • グルカゴン
  • 甲状腺ホルモン
  • 副甲状腺ホルモン
  • プロラクチン
  • インスリン
  • ソマトスタチン

実は、ほとんどのホルモンは血糖値を上げる作用を持っています
血糖値を下げるホルモンは、インスリンソマトスタチンの2種類しかありません。

なぜ血糖値を上げるホルモンの方が多いのでしょうか?

その理由は、血糖値が下がることは生命の危機に直結するためです。


血糖値が下がる=生命の危機

低血糖は、生命体にとって最大のストレスです。

そのため、低血糖状態になると、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンが分泌されます。

エネルギーを作るには糖が必要ですが、食事から糖を摂取できない場合、体内に蓄えられたエネルギーを使う仕組みが働きます。

長い進化の歴史において、飢餓のリスクは常に高かったため、血糖値を上げるホルモンが多く備わっているのです。

つまり、人間の体は「飢餓には強く、飽食には弱い」ように設計されています。


血糖値が下がると体はどうなる?

食事が摂れず、血糖値が低下した場合、体はどのようにエネルギーを確保するのでしょうか?

  1. アドレナリンの分泌
    • まず、アドレナリンが分泌され、肝臓に蓄えられたグリコーゲンを分解し、エネルギーを供給します。
    • しかし、グリコーゲンは数時間分しか蓄えられていません。
  2. 中性脂肪の分解
    • グリコーゲンが枯渇すると、次に中性脂肪が分解され、エネルギー源として利用されます。
  3. タンパク質(筋肉やコラーゲン)の分解
    • 中性脂肪で補えなくなると、コルチゾールが分泌され、筋肉やコラーゲンを分解してエネルギーを生み出します
    • これにより、筋肉が減少し、肌のハリも失われます。

このように、エネルギー源となる食料が入らなければ、体は自らの組織を削ってでもエネルギーを確保し、生命を維持しようとするのです


極度のエネルギー不足がもたらす影響

末期のがん患者や重篤な病気の方が、骨と皮だけの状態になることがあります

これは、自分の体を削り続けた結果です。

また、中性脂肪をエネルギー源にするとダイエットになると考える人もいますが、決して良いことばかりではありません

  • 糖代謝異常を引き起こす
    • いつも中性脂肪ばかり使っていると、糖を代謝しづらくなります
    • いずれ糖代謝異常を引き起こし、血糖値が高くても細胞が糖を利用できない状態になることがあります。
  • 遊離脂肪酸の増加
    • 脂肪を分解すると、血液中に遊離脂肪酸が増え、過酸化脂質が発生します。
    • 過酸化脂質は体にとって異物であり、炎症の原因になります。
  • タンパク質(筋肉・コラーゲン)の分解
    • 慢性的にストレスがかかると、コルチゾールが分泌され、筋肉やコラーゲンを分解します。
    • コラーゲンが減少すればシワが増え、胸腺組織が破壊されれば免疫力が低下します。

つまり、ストレスホルモンが出続ける環境は、体をどんどん病的な状態へと導いてしまうのです


メタトロン測定とストレスホルモン

メタトロン測定をしていると、
アドレナリンが共鳴している人をよく見かけます。
実際、私自身もよくアドレナリンが共鳴します

これは、その人に何らかの心身のストレスがあることを示唆していると類推します。

アドレナリンが共鳴する場合、
グリコーゲンがエネルギー源として分解されている可能性が高いです。

これは特別なことではなく、
日常的に起こることなので特に問題はありません。

しかし、糖質制限をしている人は注意した方がいいかもです。

糖を意識的に摂らない生活を続けると、
糖の代わりに中性脂肪が、エネルギー源として使われやすくなります。

このような状態の人をメタトロンで測定すると、
多くの場合、遊離脂肪酸が共鳴しているのを目にします。

一応、誤解のない様に書いておくと、
ここで触れているメタトロンは医療機器ではなく、
体の状態を把握するための一つの参考ツールとして用いています。

遊離脂肪酸が増えるとどうなる?

  • 血管に負担がかかる
  • 炎症の火種になりやすい
  • 慢性疾患のリスクが高まりやすい
  • ホルモンバランスが乱れやすい

もしメタトロン測定で遊離脂肪酸が共鳴している場合、
食習慣の見直しはやったほうがいいでしょうね。


まとめ

血糖値を上げるホルモンは多いが、下げるホルモンは少ない
(インスリンとソマトスタチンのみ)
低血糖は生命の危機であり、ストレスホルモンが分泌される
エネルギーが不足すると、脂肪や筋肉を分解して補うが、それにはリスクがある
糖質制限を続けると、遊離脂肪酸が増加し、健康に悪影響を及ぼす
メタトロン測定でストレスホルモンや遊離脂肪酸が共鳴する場合は、食習慣を見直すべき