血液中の糖の話し

今回も糖の話しです。
世の中では糖が悪く言われることが多いので、
糖を正しく理解するために今回は書いていきます。

低血糖が行き過ぎると、体は未来の飢餓に結びつく可能性を感じ始めます。

そうならないために、体には低血糖が続いても乗り切れるように、幾重もの防御機能が存在します。

血糖値が下がってくると空腹感を覚え、何か食べたくなる衝動を起こさせます。生体活動を続けるにはエネルギーが必要なため、血糖をある程度維持することは超重要事項なのです。


肉体にとって血糖が下がるというのは最大のストレスになります。

血糖値が低下すると、体はエネルギー不足を防ぐために次の仕組みを働かせます。

  • 肝臓に蓄えられたグリコーゲンを分解する
  • 必要に応じて脂質やたんぱく質を利用する

このように、体には複数のバックアップ機構があります。

三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質のどれもエネルギー源として利用できますが、脂質とタンパク質はいざという時のバックアップの役目が中心で、基本的に平常時はエネルギー源に糖質を使っています。


血糖を維持するには?

  1. 食べて栄養補給
  2. 体に蓄えたグリコーゲンの分解

1、食品を食べる
通常は日々の食事や間食などで得る糖質によって血糖値は上がります。

2、グリコーゲンを分解
食後余剰になった糖はグリコーゲンという形で肝臓や腎臓や筋肉に貯蔵されています。もし血液中の糖が足りない時は、グリコーゲンを分解してエネルギー源にします。ただし、備蓄量が少なく比較的短時間(約75〜90分程度)しかもたない。

通常なら食事からの栄養摂取だけで血液中の糖はコントロールされるでしょう。しかし、心身のストレスが強い人はその対応にエネルギーを多く消費するため、エネルギー材料である血液中の糖も枯渇しがち。

その時に使われるエネルギー源の順番は・・・

1、血液中の糖
2、肝臓や筋肉中のグリコーゲン
3、中性脂肪やタンパク質

3番目の中性脂肪やタンパク質がエネルギー源として分解されると困るのは、この二つが体の構成要素としての役割があるから。

中性脂肪の分解は喜ばれそうですが、タンパク質の分解は美容や健康上の問題を引き起こしかねないため、できれば強制的に燃焼させない方がいい栄養素と言えます。


脂肪をエネルギー源にした時に起こる問題

エネルギー源が脂質中心になると、エネルギー代謝が糖質から脂質に変えてしまう可能性があります。

この状態になることをランドルサイクルと言います。

ランドルサイクルになると、血液中に糖がある時でもエネルギー源に糖は使われず、脂質を使うようになります。

この状態が日常化するのはデメリットの方が高くなる可能性があります。

もし使われる脂質が酸化作用の強い多価不飽和脂肪酸だった場合、脂質過酸化反応が高いため、長期的には問題を引き起こす可能性が高くなると言われることがあります。


タンパク質をエネルギー源にすると・・・

タンパク質の分解では筋肉胸腺、美容と関係の深い皮下組織のコラーゲンが使われます。

皮下組織のコラーゲンをエネルギー源として分解してしまったら、美容と健康に悪影響を与える可能性は高いです。

その他の問題としては、代謝の過程で大量のアンモニアが発生します。

アンモニアは脳にとって毒性があり、そのアンモニアの処理に多くのエネルギーを消費するため、エネルギー不足の人にはより悪循環になると言えます。


低血糖は体にとって非常事態。

できれば低血糖が長く持続することは好ましくない。

低血糖はストレスホルモンを分泌させ、平常時なら作動しないシステムを作動させます。

高血糖を気にし過ぎて糖質を控えすぎると、ランドルサイクルによって高血糖がループ的に続くことは否定できません。

高血糖は甘い物を食べる事だけで起こるわけではありません。
体はいくつもの作用が組み合わさってできており、何かを止めればその代償に違う何かが働きだす。

そのため、カットする、制限するという方法を使う時は、その裏で何が始まるかということも見ていく必要があると思うのです。