血液中の糖のはたらきと体のエネルギー調節
血液中には「血糖」と呼ばれるブドウ糖が一定の濃度で存在しています。
よく血糖値として耳にすることがある、その血糖です。
この血糖は、体にとって重要なエネルギー源のひとつです。
体は血糖値が大きく変動しないよう、さまざまな調整機構を備えています。
血糖が下がったときの体の反応
血糖値が低下すると、体はエネルギー不足を防ぐために次の仕組みを働かせます。
- 肝臓に蓄えられたグリコーゲンを分解する
- 必要に応じて脂質やたんぱく質を利用する
このように、体には複数のバックアップ機構があります。
基本的には糖質が優先的に使われ、
脂質やタンパク質はバックアップとしての役目の方が大きい。

グリコーゲンという備蓄
食事で摂った糖質の一部は、肝臓や筋肉に「グリコーゲン」として蓄えられます。
血糖が下がると、このグリコーゲンが分解され血中へ放出されます。
ただし蓄えられる量には限りがあり、長時間の絶食では他のエネルギー源も使われます。
ちなみに、持続的にエネルギー源として利用すると約75〜90分程度で枯渇すると言われています。
脂質やたんぱく質もエネルギー源になる
脂質やたんぱく質もエネルギーとして利用されます。
- 脂質 → 主に持久的なエネルギー源
- たんぱく質 → 非常時の補助的エネルギー源
ただし通常の生活では、これらは構成成分としての役割も大きく、
常に分解されるわけではありません。
この二つは体の構成要素としての役割がメインと考えられます。
血糖はホルモンによって調整されている
血糖値は主に
- インスリン
- グルカゴン
- コルチゾールなどのホルモン
によって調節されています。
血糖の変動は食事だけで決まるものではなく、
ホルモンバランスや活動量なども関係します。
とはいえ、長時間の空腹では血糖値は下がりますし、長時間の過度な運動も血糖値を枯渇させる要因になります。

まとめ
血糖は体にとって重要なエネルギー源ですが、
体内には複数の調整機構があり、極端に不足しないよう保たれています。
糖質・脂質・たんぱく質はいずれもエネルギー源になり得ますが、
エネルギー材料としての役割は糖質が中心になります。
糖質が足りていない時は、状況に応じて使い分けられています。
体のエネルギー調節の仕組みを理解することは、
食事や生活習慣を考えるうえでの基礎になります。

