愛知県は江南市の治療室のぞみです。
前回、糖がエネルギーになるまでの話しをしました。
エネルギーは食事で摂取した栄養素から作られます。そして、一番合理的な方法と適した材料でエネルギーを作ります。できるだけ無駄な要素は排除して代謝を行います。これらは誰もが同じかというと、かなり個人差があります。
エネルギーに満ちた元気な人は、合理的にエネルギー産生されていると考えていいでしょう。逆にいつも元気なく虚弱体質な人はエネルギー産生が合理的に行われていないのかもしれません。エネルギー不足があるのです。
エネルギー産生力の良し悪しは以下のように表すことができます。
エネルギー産生力↑ | エネルギー産生力↓ | |
新陳代謝 | 高い | 低い |
免疫 | 高い | 低い |
テンション | 高め | 低め |
行動 | 活発 | 不活発 |
基礎体温 | 高い | 低い |
ストレス | 影響受けにくい | 影響受けやすい |
風邪 | 引きにくい | 引きやすい |
怪我・病気 | 治りやすい | 治りにくい |
ざっと思いついたものだけ上げましたが、こんな感じではないでしょうか?
エネルギーが足りている人のイメージは、活動的でどんな苦難でも心折れずに邁進する人という感じでしょうか?または、一緒にいると元気をもらえるとか、オーラを感じるとかそんなイメージの人です。
しかし、現代人の多くはエネルギーが不足していると思います。
私の感覚的な見立てだと、エネルギッシュの人20%なら普通な人60%、完全なエネルギー不足の人が20%という感じではないでしょうか?(私が勝手に思っているだけです)
周りにも居ませんか?
いつも疲れていて、心も折れ気味で、いつも体調がすぐれず病気がちな人。あまり一緒に居たくないと思わせる人。間違いなくエネルギーが足りていないと思います。
このエネルギー産生力の違いは何でしょう?
性格とか生まれ育った境遇とかもありますが、食習慣の違いも大きいと思います。
ここで前回のブログのおさらいをします。
食べた物がエネルギーになるまでの流れは簡単にこんな感じです。
食べる → 消化吸収 → 解糖系 → ミトコンドリア系(クエン酸回路 → 電子伝達系)
1分子のブドウ糖は解糖系で2ATP、ミトコンドリアで36ATPが作られます。
解糖系は酸素が無くてもエネルギーを作れる利点はありますが、あまり数ができません。
ミトコンドリア系は酸素を必要としますが、大量のエネルギーを作ることができます。
エネルギーが足りないという人は、ミトコンドリア系の代謝が上手く回っていない可能性が大。なぜミトコンドリア系のエネルギー代謝が回らないのか?
そのポイントとなるのは酸素とピルビン酸脱水素酵素。
この二つが揃わないと栄養素(この場合は糖)が足りていてもミトコンドリア系のエネルギー代謝は回らないのです。
なぜ酸素とピルビン酸脱水素酵素が働かないのか?
エネルギーの工場であるミトコンドリアで止めている張本人は何なのか?
多価不飽和脂肪酸です。
多価不飽和脂肪酸が酸素とピルビン酸脱水素酵素の働きをブロックしてしまうのです。この辺りの仕組みが分かれば、なぜ高血糖になるのか、なぜ糖尿病になるのかも分かるのです。そして、糖が高血糖状態を作っているのではないと言うことも分かります。
この辺の話しはまた次にします。
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