エネルギー源としては糖が一番適している

愛知県江南市にあるメタトロン測定サロン
「自然派・治療室のぞみ」です。

前回のブログでは、健康になるために先ずエネルギーの確保が必要、という話しをしました。

でもエネルギーって言われても、何か掴み所がなくピンと来ないですよね？

私たちは日々、漠然と食べたり飲んだりはしていますが、食べた物がどのように消化吸収され、エネルギーに変わっていくのかまでは考える事はありません。

ただ食べて、お腹が膨れて、満腹になれば満足。
これの繰り返しで生きています。

でも、食べる物によっては消化に負担だったり、エネルギーになりにくかったり、代謝を妨げるような食べ物なんかもあります。

この辺のことを良く知っておかないと、「毎日お腹いっぱいバランスよく食べてるから大丈夫！」というだけでは、エネルギー産生力が高くなることはないのです。

今回はエネルギーがどの様に作られるか見ていきたいと思います。

私たちがこうして元気に生きていられるのは、常にエネルギーが作られ、それを使って新陳代謝が行われているからです。そのエネルギーを作る材料を確保するために空腹感が生まれますし、それによって何かを食べたくなる衝動にかられるのです。

「三大栄養素」
この言葉くらいは聞いたことがありますよね？

・糖質
・脂質
・タンパク質

上の三つの栄養素の事を言います。

この三大栄養素にはそれぞれメインとなる役割があります。

・糖質
エネルギー源。
余剰な糖は筋肉や肝臓にグリコーゲンという形で蓄えられます。生命体のエネルギー源は基本的に糖ということになります。

・脂質
細胞膜の構成成分だったり神経線維の絶縁体として使われています。飢餓の時は備蓄してある中性脂肪を分解しエネルギーを作ります。エネルギー材料としてはバックアップの役目が大きい。

・タンパク質
体の約２０％をしめます。
ホルモンの材料や、筋肉、内臓、皮膚などの体そのものを構成する成分です。エネルギー源としてはあまり普段使いしたくない栄養素です。
飢餓で何日も食べられず備蓄した中性脂肪も使い切った時に崩されます。タンパク質は体の構成要素ですから、自分の身を削ることになるのです。
癌など末期症状で骨と皮だけになった人を見ればイメージつきますね。あれは脂肪もタンパク質もエネルギー源に使ってしまい、最後骨と皮だけになった状態です。

これら三大栄養素は毎日の食事で摂るわけですが、それぞれ種類がありまして、栄養素の種類によっては消化吸収の仕方も変わってきます。

糖質で思い浮かべるのは何でしょう？

砂糖？
ハチミツ
スウィーツ？
白米？
パン？
果物？

どれも糖質ですね。

砂糖は二糖類、ハチミツは単糖類、ごはんは多糖類ですね。スウィーツは小麦が使われるので多糖類ですが多くの材料が使われるので加工食品ですね。

同じ糖質でも色々な種類があり、単糖に近い純粋な糖もあれば、デンプン質のようにブドウ糖のたくさん結合した糖というのもあります。
消化吸収という点でいえば分子が結合していない単糖や二糖類が負担は少ないと言えます。

食べた糖質を吸収するためには、その糖質が最終単位である「単糖」にまで分解されていなければいけません。その分解する過程においてはエネルギーが使われます。

消化の過程が複雑であればあるほど、消化吸収するためにエネルギーを消費します。

エネルギー源を摂るのにエネルギーを消費する。

本末転倒にもなりかねませんね。

単糖は既に糖の最小単位になっているので、食べてすぐに腸粘膜から吸収されるため、消化分解にエネルギーを必要としません。できるだけ余計なエネルギーを消費せず、腸から吸収できた方が効率はいいはずです。

わかりますかね？

食べた糖質が色々な物質の複合体であればあるほど、消化吸収に多くのエネルギーを必要とするわけです。エネルギーを作るのにエネルギーを使わなければいけないなんて非効率すぎます。

消化吸収するのにエネルギー消耗が大きい糖質はデンプン質です。単糖類のハチミツや二糖類の砂糖は、消化吸収する時のエネルギー消耗が少なく効率的です。

ハチミツの利点は既にブドウ糖と果糖の単糖類になっていること。単糖なので食べれば速やかに吸収されエネルギー源として使われます。

砂糖はかなり悪く言われますが一つ結合しているだけの二糖類。ブドウ糖と果糖の結合体です。
一度分解すれば単糖になるため、効率よく吸収できるエネルギー源になります。

単糖類や二糖類は消化の負担は少ないですが、加工の入った糖質は分解すること自体が体の負担になることを知っておくといいでしょう。

糖質もスウィーツやお菓子に変化させることで食べる楽しみを満たしてくれますが、エネルギー源としては少しばかり非効率。お菓子やスウィーツはエネルギー源というより嗜好品として考える方がいいと思います。

糖も全てが悪いわけでないのは理解できると思いますが、どうしても世の中は甘いものを「悪」としているので、糖質カットなる物に心が動いてしまいがち。

甘いものは悪、砂糖は麻薬とまでいう人がいますから。

生命体は糖をエネルギーに変換して生きているわけですから、それを否定するのはおかしな話なんですがね。

そろそろ、長くなってきたのでここで一旦終わります。

お読みいただき、ありがとうございました。