愛知県江南市の治療室のぞみです。
この春、健康のために何か始めたいと思っている人は多いと思います。
スポーツジムに通う?
ランニングをする?
スポーツジム、いいと思います。
お金はかかりますが、ああいう環境に身を置くことでモチベーションが上がるというのは有ると思います。
ランニングも目的があるならいいのではないでしょうか?
何かのスポーツのために心肺機能を高めるとか、スタミナをつけるとか、減量が必要とか。
もちろん、マラソンやトライアスロンやトレランなど、競技で勝つためのトレーニングで走るのは必要なことです。
競技者であれば必須です!
でもそうではなく、健康のため、美容のため、体質改善のためにやろうと考えている人。
有酸素運動はおススメできないかもしれません。
健康を害するかもしれません。
体が劣化するかもしれません。
体質改悪になるかもしれません。
有酸素運動の生みの親は、アメリカの運動生理学者ケネス・クーパーさんです。
彼が宇宙飛行士の心肺機能トレーニングプログラムの一環として、推奨したのが始まりだそうです。その時はウエイトトレーニングなどの無酸素運動を否定していたりもしたそうです。
また、1981年11月には日本で講演を行いエアロビクスを紹介したそうです。それで今行われているエアロビクスが流行り出したという。
でも、このケネス・クーパーさん、後に有酸素運動と無酸素運動を合わせた方がいいんじゃないの?と話されているそうです。ある人が言うにはクーパーさんが、有酸素運動だけやるのは止めた方がいい、と言っているとかいないとか?
有酸素運動の何がいけないのか?
大量の酸素を取り込むため活性酸素が増える。
筋肉疲労をおこしたり関節を痛める。
消費したエネルギーを補うため過度にお腹が空く。
などありますが、一番問題になるのは、
ストレスホルモンの分泌。
長時間にわたり心拍数が上がったままというのは、体にとっては不自然なことです。
野生の動物を見ても、長時間走りっぱなしの動物はいませんし、走り続ける理由もありません。
獲物を獲る時も天敵から逃げる時も、何十分も何時間もハイペースで走り続けることはない。せいぜい数分ないくらいで、走っては休んで走っては休んでという感じではないでしょうか?
長時間心拍数を高いまま維持するというのは、肉体にとっては異常事態なのです。
まず、大量のエネルギーが消費されます。
通常のエネルギー代謝では間に合わないため、アドレナリンなどのストレスホルモンが分泌され、一気に血糖を上げようとします。
血液中の糖を使い切れば、筋肉や肝臓にあるグリコーゲンを、それも使い切れば体脂肪を分解して糖を作る。それでも足りなきゃタンパク質を削ってエネルギーに変える。
これはいつも話しているやつですね。
ここまでくると、体にとって有害な代謝産物であふれかえることになります。
活性酸素に晒され、有害な代謝産物に晒され、関節を痛め・・・
これでは健康になれませんし、美容にも逆効果です。
競技者ではない人の有酸素運動
一番いいのはウォーキング。
歩くことです。
そして、自重トレーニング。
特に体幹トレーニングがいいでしょう。
おススメはプランクやドローイング。
ヨガや太極拳も良さそうです。
という事で、
心臓がバクバク、息がハァハァ上がってしまうような運動は、競技者の人だけにして、美容と健康目的の人は止めておきましょう。
本日は以上となります。
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