書籍「糖尿病は砂糖で治す」レビュー

愛知県江南市にある「自然派・治療室のぞみ」です。

本日は消えてしまった旧ブログでも書いた書籍のレビューです。

糖尿病は砂糖で治す!
著:崎谷博征

ビックリするようなネーミングの本ですね。
これを読んだ9割の人は困惑?

一般的には糖尿病と言ったら甘い物はダメというイメージですから。

しかし、この本を読み終わると困惑どころか、すんなり納得できてしまう。今となってはビックリするどころか、そりゃそうだよね?という感じです。

いったいこの書籍には何が書かれているのでしょう?

書籍の最初は糖尿病に関する過去の実話が紹介されています。

【実例1】
1857年イギリスの医師の話し。
今で言うところの糖尿病の患者が居ました。
尿に糖が下り、筋肉はやせ衰え、一日中喉の渇きを訴え、衰弱していたそう。最初は砂糖抜きの食事を食べさせていたが、その医師は「尿に糖が下りて身体が衰弱し死んでいくから砂糖を補えばよい」と、通常の食事にプラス蜜糖砂糖飴を加えたそうです。
約二か月後、筋肉の痩せもなくなり尿に糖も下りなくなったそうです。

【実例2】
ある50代の男性。
その男性、Ⅱ型糖尿病を持っている。
薬の服用が嫌で自ら糖質制限実行。
なぜか血糖値が安定しなかったそう。
その後、医師の勧めで糖質制限を油の摂取を中止。3ヶ月後、血糖値、HbA1c共に正常値に治まったそう。

他にも、Ⅰ型糖尿病の人がインスリン治療をしなくても良くなったとか、一般的な常識では理解しがたい話などが書かれています。

いったいどういうことなんだ!

と思わずにはいられない。

この書籍が言いたいのは、糖尿病の本質は糖が原因ではないと言いたいわけです。

「健康の場」と「病気の場」
という話しが書かれています。

健康の場とは
エネルギー代謝がスムースに回っている状態。
ミトコンドリアがブドウ糖や果糖を材料に、滞りなくエネルギーを作り出している状態のこと。

病気の場とは
エネルギー代謝がスムースでない状態。
ミトコンドリアでの糖代謝がうまく機能していない状態。糖が使えず脂質やタンパク質をエネルギー源にした代謝のこと。

糖尿病というのは、体が「病気の場」の状態にあるということです。

病気の場ではエネルギー源にが使えず、脂質タンパク質がエネルギー源になっている。

著者の書籍「プーファフリーであなたはよみがえる」「病はリポリシスから」とも繋がっている話しです。

糖尿病の本当の原因は?

糖のエネルギー代謝と脂質のエネルギー代謝は拮抗関係にあります。

血液中に脂質が多いと糖のエネルギー代謝は抑えられ、血液中に糖が多いと脂質のエネルギー代謝は抑えられるという関係です。

この現象を「ランドル効果」と言います。
このランドル効果は1960年代の研究です。
そんな昔に既にこういったことが分かっていたわけです。

このランドル効果を強く発揮するのが多価不飽和脂肪酸の油。

多価不飽和脂肪酸とは、オメガ3脂肪酸オメガ6脂肪酸のことで、調理油や加工食品に使われている油です。

現代の料理方法は炒め物フライが多く大量の調理油を使いますので、現代人は昔の人と比べて大量の油を摂っていることになります。

数年前には体に健康的な油として、オメガ3脂肪酸の油が流行り出しました。

DHA/EPA亜麻仁油エゴマ油などの油のことです。
よりランドル効果を強く発揮する油です。

オメガ3オメガ6の油は、糖のエネルギー代謝に必要な酵素の働きをブロックするため、血液中の糖が使われなくなるのです。

摂取した脂質の余剰分は中性脂肪として蓄えられますが、現代人の食事の多くは多価不飽和脂肪酸が多いため、中性脂肪も多価不飽和脂肪酸で構成されています。

これが厄介なのです。

糖質制限やファスティングをすると痩せますよね?

これは、エネルギー源の糖が入らず低血糖になるため、蓄えた中性脂肪をエネルギー源として使うからです。

ダイエットで言うファットバーン(脂肪燃焼)というやつ。

多価不飽和脂肪酸でできた中性脂肪は、燃焼させると遊離脂肪酸できます。それが体のあちこちに悪い影響を与えるようになります。

また、糖のエネルギー代謝に必要な酵素の働きもブロックするため、血液中のブドウ糖を使えなくしてしまいます。

だから糖が利用できずに高血糖になるのです。

高血糖だからと糖を制限すると、エネルギー源として中性脂肪が使われるため、さらに糖が使えなくなるという悪循環が始まります。

この状態ではインスリンも効きません。
だからインスリン抵抗性なのです。

糖尿病の本当の原因は「糖」そのものではなく、細胞内での「糖利用障害」だと言っています。

糖尿病の根治治療は?

糖尿病の原因は糖の過剰摂取ではなく、細胞内での糖の利用障害にあります。その元の原因を作っているのは植物油や魚油の多価不飽和脂肪酸です。

もし根本的に解決しようと思うなら、糖を切るのではなく油を切らなきゃいけないわけです。特にオメガ3オメガ6多価不飽和脂肪酸を断つことが根本治療に繋がるのです。

病院ではこういった説明を聞くことは100%ない。

なぜ砂糖で治るのか?

エネルギー源にを使っている時は脂質は使わず、
エネルギー源に脂質を使っている時はは使えない。

これがランドル効果でした。

ランドル効果で脂肪のエネルギー代謝になった体を糖のエネルギー代謝に変えるためには、エネルギー源に脂質を使わないようにする必要があります。

しかし、糖をエネルギー源にしたくて糖を摂取しても、糖代謝に必要な酵素の働きがブロックされているため変わりません。逆に糖が使われないため高血糖になります。

解決方法は「果糖」フルクトースの摂取です。

なぜ果糖で解決できるかというと、果糖は糖代謝をブロックしている酵素の影響を受けないからです。
ブドウ糖が使えない状況でも、果糖はエネルギー源として代謝できるからです。

それでは、書籍のタイトルである

「糖尿病は砂糖で治す」

なぜ砂糖で治るのか?
それは砂糖が二糖類でブドウ糖と果糖の結合した糖だからです。二糖類は一度消化分解すればブドウ糖と果糖が分かれ単糖になります。単糖になった果糖はエネルギー源として使うことができ、利用できなかったブドウ糖も利用できるように働くそうです。

果糖が含まれることが重要なのです。

だから、砂糖(ショ糖)もそうですが、フルーツだったり果糖が単糖の状態で入っている天然のハチミツは更に有効となるのです。

長くなってしまいましたが、本の中にはこの様なことが豊富なエビデンスと共に書かれているのです。

ここで書いた記事は私のメガネを通しての内容なので、ブログを読んで興味がでたのなら、実際の書籍を読んでみた方がいいです。私は読解力が高い方ではないので、皆さん自身で実際の書籍を読んだほうが間違いないと思います。

以上です!

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