江南市の治療室のぞみです。
本日はホルモンと血糖値の話し。
体内で色々な働きをするホルモン。
ホルモンとはなんぞや?
ホルモンとは生理活性物質のことです。
今回は血糖値をコントロールするホルモンについて書きます。
アドレナリン
コルチゾール
成長ホルモン
グルカゴン
甲状腺ホルモン
副甲状腺ホルモン
プロラクチン
インスリン
ソマトスタチン
ホルモン自体はもっとたくさんありますが、ここに上げたのは血糖値に関係するものばかりです。
そして、このほとんどが血糖値を上げる作用で、血糖値を下げるホルモンはとても少ない。
インスリンとソマトスタチンしかありません。
血糖値が下がるという事は死に直結するため、血糖値を上げるホルモンの方が多いのです。
これらはストレス時に分泌されるホルモンでストレスホルモンとも言います。
低血糖は生命体にとって最大のストレスであり、その時に分泌されるのがストレスホルモン。
生命体の活動にはエネルギーが必要です。
そのエネルギーを作る材料として糖が必要なのです。
その糖が食べ物から確保できないというのは死を意識させます。
そうならないために、食べ物から糖が摂れない時にもエネルギーが枯渇してしまわないよう、幾重にも防御機構が備わっており、しばらくは生き続けられるようになっています。
そのため、体内からエネルギー源を確保するためのホルモンが多数備わっているのです。
長い生命体の歴史では、飽食になるよりも圧倒的に飢餓になるリスクの方が高かった。
だから、血糖値を下げるホルモンよりも血糖値を上げるホルモンの方が多いわけです。
血糖値が下がることは生命体とし避けたいわけです。
人間は飢餓には強く飽食には弱い。
ホルモンの話しに戻します。
血糖値が低下し食べ物が入ってこない状況でも、エネルギー源をどこからか確保する必要があります。
何日も食事にありつけないのなら、自分の肉体を削ってエネルギー源に変えるしかありません。
そこでストレスホルモンが総動員されるのです。
低血糖によるストレスで最初に出てくるのがアドレナリン。
アドレナリンによって肝臓に蓄えてある貯蔵多糖のグリコーゲンが放出されます。
しかし、グリコーゲンは数時間程度の蓄えしかありませんので、枯渇すれば次は中性脂肪を分解しエネルギー源に使います。
もし中性脂肪で補えなければコルチゾールが分泌され、タンパク質である筋肉やコラーゲン組織を分解しエネルギー源に変えます。
エネルギー源となる食料が入らなければ自分自身の体を壊してでもエネルギー源を確保し生命をつなぐわけです。
癌や重篤な病で死の淵にいる人は、痩せ細って骨と皮だけの状態になっていることがありますが、あの状態が自分の肉体をエネルギー源として削り続けた末期の状態です。
中性脂肪をエネルギー源にするとダイエットになり、良いことづくめのように受け取る人も居ますが、いえいえいそうでもないんです。
まず、いつも中性脂肪ばかりエネルギー源にしていると、糖を代謝しづらくなります。
いづれ糖代謝異常というやつにまります。
これは、血液内にブドウ糖があっても細胞で使えない状態を言います。
他にも脂肪分解によって血液中に遊離脂肪酸が増え過酸化脂質が発生する。
過酸化脂質は異物のため体内で炎症を起こす元となります。
タンパク質をエネルギー源にすることは、自分自身の体を削るということ。
慢性的に過度のストレスに晒されるとコルチゾールが分泌され、筋肉、皮下のコラーゲン、胸腺組織などを分解して糖に変えていきます。
コラーゲンが減ればシワが増えますし、胸腺組織が削られれば免疫細胞に影響が出ます。
ストレスホルモンが出続ける環境というのは、体をどんどん病的な方へ向けてしまうのです。
メタトロン測定をしているとアドレナリンが共鳴している人をよく見かけます。
私もよく上がってきます。
アドレナリンのようなストレスホルモンが共鳴するというのは、その人に何か心身のストレスがあることを示唆してます。
その場合はグリコーゲンがエネルギー源として分解されているのでしょう。
この程度なら日常的に起こっていることで特に問題はありません。
しかし、糖質制限などで意識的に糖を摂らないでいると、エネルギー材料として中性脂肪が使われます。
この状態が日常的になっている人は、メタトロン測定すると遊離脂肪酸が共鳴します。
遊離脂肪酸はいろいろな意味で体にとって有害な作用を及ぼします。
これが出てくる人は食習慣を見直した方がいいかもしれませんよ。
長くなったのでこれで終わります。
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